2011年9月15日(木) 開場18時20分 開会18時45分 閉会21時30分(予定)
会場:文京シビック小ホール
第1部 原発報道の検証――いまメディアに何が問われているのか
18時45分~20時10分
出演:上杉隆(ジャーナリスト)/森達也(作家・監督)/高田昌幸(ジャーナリスト・元北海道新聞報道本部次長)/司会:篠田博之(月刊『創』編集長)
※上杉さんはこの間、既存の記者クラブメディアを徹底批判した急先鋒のジャーナリスト。先頃出版した『報道災害【原発編】』が評判だ。森達也さんはオウム真理教を描いた『A3』で講談社ノンフィクション賞を受賞。創出版から『極私的メディア論』を出版するなどメディア論でも知られる。高田さんは、北海道警裏金追及キャンペーンを道新デスクとして主導しながら、道新に対する道警の巻き返しともいえる訴訟攻撃を受けてきた(『創』2011年1月号の高田さんの署名記事参照)。結局、この6月道新を退社。この高田さんをめぐる経緯そのものがマスメディアの問題を浮き彫りにしているといえる。現役記者の時代から記者クラブ制度批判を続けてきた高田さんに、今のマスメディアのどこがどう問題なのか語っていただく。
第2部 原発と市民運動 20時20分~21時20分
雨宮処凛(作家)/鎌仲ひとみ(監督)/鈴木邦男(一水会顧問)/司会・篠田博之
※鎌仲ひとみさんは映画「ミツバチの羽音と地球の回転」の上映運動を全国で展開している監督。『創』最新号(9・10月合併号)でその映画の上映と原発問題について語っている。
雨宮さんと鈴木さんは、この間、原発反対運動に積極的に関わっており、先頃、創出版からそれぞれ『ドキュメント雨宮☆革命』『新・言論の覚悟』を出版。今注目されている論客だ。
考察
第1部 19:00~20:40??
出演:上杉隆(ジャーナリスト)/森達也(作家・監督)/高田昌幸(ジャーナリスト・元北海道新聞報道本部次長)/司会:篠田博之(月刊『創』編集長)
上杉隆さん
震災前の記者クラブは機能不全だったので、なくす必要はないと思っていた。
しかし、3.11以降、逆機能を果たしだした。つまり、政府の情報隠蔽の共犯となってしまった。そんな記者クラブはつぶすとのこと。
鉢呂元大臣について。鉢呂さんは数回福島県入りをしていて、その時12市町村長から現状を伝えてほしいとお願いがあった。会見場でじっくり考え、市町村長の言葉を継いで「死の町」と表現した。みんなの思いを受けての表現だった。
野田総理の所信表明演説
「福島に生まれて、福島で育って、福島で働く。福島で結婚して、福島で子どもを産んで、福島で子どもを育てる。福島で孫を見て、福島でひ孫を見て、福島で最期を過ごす。それが私の夢なのです。」
これは、先月、福島で開催された全国高校総合文化祭で、福島の高校生たちが演じた創作劇の中の言葉です。悲しみや怒り、不安やいらだち、諦めや無力感と いった感情を乗り越えて、明日に向かって一歩を踏み出す力強さがあふれています。こうした若い情熱の中に、被災地と福島の復興を確信できるのではないでしょうか。
何を考えているのか。まずは、避難させることが大事。
森達也さん
「アトミック・カフェ」。アメリカの核兵器PR映像。これをみるとアメリカは放射能をわかってないと思った。しかし、3.11以降、日本人はもっとわかっていなかったことが分かった。
大本営発表=現場に入っていないということ。
※メディアは信じるものではなくて、一つの視点であること。
高田昌幸さん
記者クラブについて。記者個人ではなく”組織”の問題では。
組織内は官僚主義となっている。つまり、前例踏襲。こんな大事故が起きたのに、いつも通りの取材方法でしか記事をかけない。取材力がない。
特別発言
①「さようなら原発1000万人アクション」実行委員会 藤本泰成(原水禁事務局長)
9月19日。明治公園のデモに参加しようとのこと。ボクも行きます!!
鎌田慧さん、内橋克人さん、大江健三郎さんなど多くの著名人が参加します
②東電OL殺人事件 ゴビンダ・マイナリ受刑者家族および「無実のゴビンダさんを支える会」
こちらはたまたま弟さんとゴビンダさんの奥さんが来日されていて、訴えました。
弟さんは、ゴビンダは無実だと強く訴えました。奥さんは前回3.11に来日されていて、逆にこちらに気を使っていた。ボクたちはこの事件を見守っていく必要がある。
◆東電OL殺人事件
1997年(平成9年)3月19日に、東京都渋谷区円山町にあるアパートの1階空室で、東京電力東京本社に勤務する女性(当時39歳)の遺体が発見された。発見し通報したのは、このアパートのオーナーが経営するネパール料理店の店長であった。後に被告人となるネパール人男性ゴビンダ・プラサド・マイナリさんは、このアパートの隣のビルの4階に同じく不法滞在のネパール人4名と住んでいて、被害者が生前に売春した相手の一人でもあった。死因は絞殺で、死亡推定日時は同8日深夜から翌日未明にかけてとされる。1997年(平成9年)5月20日、警視庁は、殺害現場の隣のビルに住み、不法滞在(オーバーステイ)していたゴビンダさんを、殺人事件の実行犯として強盗殺人容疑で逮捕した。
第一審。犯人を特定する直接の証拠はなく、検察側は状況証拠を複数積み上げることでゴビンダさんが犯人であることを立証できるとして、東京地方裁判所に起訴した。ゴビンダさんは無罪を主張した。2000年(平成12年)4月14日、東京地方裁判所(大渕敏和裁判長)で、場から第三者の体毛が見つかったことなどを「解明できない疑問点」として挙げ「第三者が犯行時に現場にいた可能性も否定できず、立証不十分」として、無罪判決が言い渡された。しかし、4月18日に検察側が控訴した。
第二審。2000年(平成12年)12月22日、東京高等裁判所では、「犯行直前に被告人が事件現場にいたこと(鑑定により現場に残された使用済みコンドームに付着した精液と現場に残された体毛が被告と一致)と、事件直後に金を工面できたこと」などいくつかの状況証拠を理由に有罪とし、無期懲役判決を言い渡した。
スピード結審。2003年(平成15年)10月20日に、最高裁判所[1]で上告が棄却され、無期懲役の有罪判決が確定した。
2005年(平成17年)3月24日、収監されたゴビンダさんは、獄中から東京高裁に再審を請求している。現在、日本国民救援会が支援している。また、日本弁護士連合会も、2006年(平成18年)10月に冤罪事件として専門家の派遣、費用の援助などさまざまなかたちでの支援を決定している。
2011年(平成23年)7月21日、東京高裁の再審請求審で弁護側が要請し、東京高裁がそれを受けて現場で採取された物証のうちDNA鑑定をしていないものについて実施するよう検察側に要請し、東京高検がDNA鑑定を実施。その結果、遺体から採取された精液から検出されたDNAは、先述のマイナリのものと一致しないものであることが判明し、現場に残された体毛と一致することがわかったと新聞、テレビにより報道された。
その後、再審が決定するかと思いきや、検察側が思いもよらない行動に出た。精液や毛髪以外にも、まだ100点以上もの証拠を隠しており、それをすべて鑑定しろと言い出した。驚きとしか言いようがない。
第2部 原発と市民運動 21時20分~21時45分
雨宮処凛(作家)/鎌仲ひとみ(監督)/鈴木邦男(一水会顧問)/司会・篠田博之
feturing山本太郎
司会の篠田さん。しゃべりすぎであるのと同時に進行下手。時間が全然なかった。
それゆえか、中身の濃い話になったように思う。
会場に来ていた山本太郎さんも交え、まずはデモの話。新宿で12人逮捕され、いまだに釈放されてない人がいる。しかし、デモ活動を恐れているからだから、みんな立ち上がって行こう!!
山本さんが、あちこちでデモをするのではなく、1か所にして大々的にやれたらいいねと話していた(実はボクも同意見)。
こういうことが起きているので、みんなで勉強をしようと。知ることは誰にでもできる。知れば放射能も可視化できると鎌仲さんがおっしゃってました。
今日は小出先生の本を購入したら、その本に鎌仲さんがサインしてくれた。うれしいですね☆
また、山本太郎さんと握手をしてあいさつしました。山本さんのような方をボクは応援していきます!!
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