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過去記事です。

民間機のパイロットは空を自由に航行できない!!日米地位協定の問題は日常にも影響を受けている!?

前泊博盛さんの講演会の中で、特に管理人が衝撃を受けた内容を記事にしました。

民間機のパイロットは、基地問題の直接な被害者であることです。
飛行機に載っているだけではわからない問題を、考えて行きましょう!!

本当は憲法より大切な「日米地位協定入門」 (「戦後再発見」双書2)




「自民党政権と日米安保」2013年8月2日 前泊博盛氏講演会

パイロットと名刺交換をして、メールをやり取りしていた話。
前泊さんは地位協定についてメールすると、パイロットから驚くべき返事が来ました。


前泊さんの質問:
日本の首都を米軍に掌握されているのがおかしいと思ってるんですけど、その影響についてはどうでしょうか

パイロットの回答:
大変です。羽田を飛び立つと急上昇するか大きく迂回します。大阪や四国をと通るときも、管制圏を米軍に取られているので、指揮下に入らないといけないのです。日本の領土・領空・領海内に関わらず、米軍に支配されているのはおかしいと思ってます

前泊さん:
対米について、意見があればいろいろ、実際の現場からサジェスチョンしてください

パイロット:
5月の下旬に10日ほど日本から羽田経由の東南アジア航空路で非常に厳しい状況が発生しました。航空機は基本的に航空路の中心線上を航行します。その航空路は18キロくらいの幅があります。ところが、航空路上に積乱雲があるので、迂回したいと、入道雲を避けるために管制機関に連絡したら、航空路からぴくりと動くな、一切迂回することが許されないという指示が出ました。入道雲を避けるな、積乱雲に突っ込めということでした。

積乱雲の中心部の気流の乱れは凄まじく、サッカーボール大の雹が存在していることも会って、そこに時速900キロで突っ込んだら、死傷者はもとより墜落は避けられません。最近ニュースで目にする竜巻も、この積乱雲に起因する現象の一つです。

乗員は気象レーダーで感知して避けるのですが、今回はそれが一切認められませんでした。近辺を航行していた航空機と管制機関と通信していたという話があるのですが、緊急事態の場合にこれが避けられない、これも絶対とるなという話なんです。


メールのやり取りはここまでです。

では、航空路からぴくりと動くなという指示があった時、何が起きていたのか。

日本の管制機関が関与できない事態が発生していたのです。
アメリカ軍が周辺で演習をしていたので、動いた時に何かがあったら困るから動くなと。普段の緩衝地帯までも含めて使われている可能性があるので、真っすぐ行けと。

アメリカ軍が訓練をする場合には、オスプレイについても、日本政府に通告を出します。
この件でも、アメリカは事故があると困るので、事前に国交省に通告を出していました。しかし、日本政府は黙っていただけです。民間パイロットにしっかり伝えればいいのに、パイロットにも伝えていません。アメリカは何かあったときは日本政府には伝えたよという言い訳になります。

日本はなぜ伝えないのか。
ここもあそこもつかえている、通告を出すたびにつかえるから伝えないようです。

民間機の航行の問題から考えると、米軍基地の問題は沖縄の問題ではすませられないのです。日米地位協定の問題はまさに日常にも影響を受けるかもしれない話です。これだけたくさんの飛行機が影響を受けているにもかかわらず、知らされていません。

管制機関はこのことを公明正大には公表することはありませんし、管制官は何が行われているのか、いつまで行われるかわからないようです。米軍の内部事情ということでしょうか。

こういう軍事優先の空を許していいのか。
いつまで日本の領土・領海・領空が占領政策の中にされているのか。
米軍はなぜそういう権限を持つことができるのか。
誰が許しているのか。

安全保障の基本は国民のいのちを守ること。
なぜ、国民の命が軽視されているような安保になっているのか。
安全保障そのものの本質に問題があるということは、このパイロットたちの切実な訴えでわかると思います。




前泊さんの講演会の話を一部書き起こし、管理人が読みやすいように編集しました。というのも、講演会の音声が聞き取りにくいところが多いため、内容を崩さないように表現を変えてます。





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