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過去記事です。

(日本国憲法は)世界中の人に平和に生きてる権利を確認している-「憲法9条にノーベル平和賞を」シンポジウム


2015年2月12日 衆議院第一議員会館にて行われた「憲法9条にノーベル平和賞を!」シンポジウムに参加しました。

管理人は早くからこの活動を知っていて、すぐに署名をしました。
でも、実際どのような方々が活動しているのかを知りたくて、直接お話が聞けるということで飛んでいきました!






◆2015年ノミネートに向けて動いています!!

「 憲法9条にノーベル平和賞を」の取り組みは2014年惜しくもノーベル平和賞受賞を逃したものの、2015年すでにノーベル平和賞ノミネートに向けて動き出しています。

2015年度の推薦締め切りの2月1日までに、超党派国会議員61名、大学教授や過去のノーベル平和賞受賞者23名の佳84名が推薦となりました。いかにこの活動が素晴らしく、しかし、混沌としてきた日本を取り巻く情勢に危機を感じる方も多いのではないかと推測します。

憲法9条にノーベル賞を 主婦が思いつき、委員会へ推薦-朝日新聞デジタル
この記事には、きっかけから立ち上げのことについても丁寧に書かれております!!

◆ノーベル平和賞は逃したものの実は他に受賞歴が!

2014年ノーベル平和賞にノミネートされましたが、惜しくも受賞を逃しました。しかし、アジアにおいて、幾つか賞を受賞しています。

●マレーシアの第1回アジア平和賞

マレーシアのマラヤ第二次世界大戦歴史研究会より「アジア平和賞」を受賞しました。

●韓国の「DMZ(非武装地帯)平和賞」

韓国・江原道などは2005年から世界平和に貢献した個人や団体を表彰しており、2014年12月には「憲法9条にノーベル平和賞実行委員会」がDMZ(非武装地帯)平和賞2014年特別賞を受賞しました。


※非武装地帯について
非武装地帯(ひぶそうちたい、DMZ; demilitarized zone)とは、戦争・紛争状態あるいは停戦状態にある2つ以上の国家(または軍事勢力・同盟)の間に、平和条約・休戦協定などによって設けられる、軍事活動が許されない地域のことである。


この受賞歴を見ると、アジアにおいて憲法9条の存在がどれだけ大きいのかを知ることができます。


◆感銘を受けた話を書き起こしました

この日のスピーチした方を順番に紹介します。共同代表の石垣義明さん、発案者の鷹巣直美さん、推薦人より社民党党首の吉田忠智さん、民主党参議院議員参議院議員小西ひろゆきさん、共産党参議院議員はたの君枝さん、弁護士の辻公雄さん、そして、映画「日本国憲法」の監督ジャン・ユンカーマンさん。

皆様素晴らしいスピーチでしたが、管理人が特に印象に残った「憲法9条にノーベル平和賞」の発案者鷹巣直美さんのスピーチを書き起こして紹介いたします。

-書き起こしここから-

発案者の鷹巣直美さん
はじめまして。鷹巣直美です。今日は皆様の前で戦争しないで欲しいとお願いさせていただける貴重な機会を与えていただき心から感謝しております。

私は今回たまたま思いついただけで、この「憲法9条にノーベル平和賞」の取り組みは私の想いをはるかに超えて、大勢の人たちの平和への願いに支えられて、世界に向けて一人歩きをしていると思っています。

私自身、去年の4月にノミネートが決まってから、育児と活動の両立ができず、裏方に回らせて頂いておりました。マスコミの方や集会にお声をかけていただいたのに、期待に応えられなかったことも申し訳なく思っております。

しかし、衆議院選から、さらに戦争に向かう準備が急速に進められている気がして、子どもを持つ親としては、とてもとても心配になっています。できることは本当に少なく、限られているのですが、今回このようにお話させていただく貴重な機会をいただきましたことを感謝して、拙い言葉ですが、戦争しないで欲しい、話し合いで解決してほしいとお願いさせていただきたいと思います。

私は8歳と2歳の子どもの二人を抱える母です。子どもたちの可愛らしさ、愛おしさは国を超え、人種を超え、世界万国共通だと実感しています。でも、戦争になれば、必ずどこかの国の子ども達は戦争に巻き込まれ、恐怖と悲しみに突き落とされます。戦争しない憲法を変えたら大変なことになる。自分の子どもだけでなく世界中の子ども達を守りたいと思い、この取り組みをはじめました。

戦争は本当に悲惨で残酷で、犯罪を生んでしまいます。満州から引き上げた私の祖母は、小さい時から戦争の悲惨さをいつも話してくれました。また、私は大学時代オーストラリアに留学していました。教会に通い始め、そこに集う同世代の難民の人達に出会い、とてもショックを受けました。

小さい時に家族を殺され、難民キャンプで暮らしていた友人、言葉で語りきれない悲惨な思いをした女性たち、戦争に巻き込まれる悲惨さと、武器が蔓延し犯罪に怯えながら行きなければならない恐怖。戦争は一度始まってしまったら止めようと思って求められるものでないという事実。そして、戦争しないという決断がどれほど大事なことであるか、そしてどれほど戦争で困っている人たちが、戦争はやめてほしいと願っているか実感しました。

それまで、平和活動などとは全く無縁のような不真面目な生活を送っていた私は、どれほど自分のことしか考えていなかったのか反省しました。難しいことはわからないですが、戦争だけはどうしてもしてほしくないと願っています。

日本に帰ってから改めて憲法を読んでみました。前文に掲げられている素晴らしい理想と目的、心から共感し、9条の戦争放棄に感動しました。日本国民だけに限らず、「全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する」とはっきり書いてありました。世界中の人に平和に生きる権利を確認しているということは素晴らしいことだと思います。

同時に集団的自衛権の行使により、海外で武力を行使し、平和に生きる権利を持つ世界中の人達の権利を奪うということは許されないんじゃないかと思います。また、「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼してわれらの安全と生存を保持しようと決意した」という部分の諸国民は国ではなく、英語で「the peace loving peoples」で、平和を愛する人々ということも知りました。どこの国にも優しくて親切な人はたくさんいます。私も本当にいろんな国の人によくしてもらい、親切にしてもらい、お世話になりました。

このように、世界中に親切で優しい人たちを信頼して歩んでいこうということが前文に書かれていることに、励まされ共感しました。それで、EUが2012年のノーベル平和賞受賞のニュースを聞いた時、実際にできた成果を評価するだけではなく、高い理想に向かって進もうとしている人たちの後押しをしてくれるのだと感じました。

 憲法9条の掲げる理想は素晴らしく、ノーベル平和賞に値すると思いました。また、子育てセミナーで、できないところを叱るより、できているところを褒めるほうが子どもは伸びるとよく聞きます。大人も同じで憲法の理想が高すぎて挫けそうになっている時、世界中の人たちから暖かい応援と支援が届いたら、みんなももう一度頑張ってみようと元気になるのではないかと思いました。

そこで、2013年1月からノーベル委員会にメールを送り始めました。ノーベル平和賞は個人か団体に贈られるものなので、憲法は対象にならないことがわかり、憲法の主権者である日本国民として取り組んできました。

推薦人の先生方をはじめ、実行委員会、また、たくさんの平和を愛する世界中の人達が一生懸命働きかけて下さり、日本国民が正式に候補になりました。

今、世界ではテロによる暴力が絶えません。テロという言葉を辞書で引いてみた時、「テロリスト。政治的目的のために傷害・暗殺などの暴力行為を実行する人。テロ。テロリズム。 暗殺・集団殺害・傷害などの暴力を用いて相手を倒すこと。暴力主義、恐怖政治」と書いてありました。最近良く聞くテロとの戦いとは、日本語で言えば暴力主義との戦いだと気が付きました。

暴力主義の人たちに、暴力をやめるために暴力で従わせようとするのは、その人達もみな暴力主義のテロリストということになってしまうと思います。テロは暴力や軍事力では解決できないと思います。人びとをテロに駆り立ててしまう貧困・差別・不満・恨み・怒りとか、このような心の中から出てくるものを、武力や軍事力では解決できないと思います。

私は今回人質になってしまった後藤さん・湯川さん、そしてヨルダン人のパイロットの方や人質になっている全ての人たちが無事に助かってほしいと願い、本当にささやかですが活動をしてきました。しかし、後藤さんたちはテロリズムの犠牲になってしまいました。とても深い悲しみと絶望を感じました。でも、だからこそ、憲法前文と9条が形作る平和主義をさらに掲げ、互いに武器を置き、対話によって原因を解決していってほしいと思います。

殺してもいい人間、いなくてもいい人間などこの地上に誰一人としていないと思います。生まれた時、みんなかわいいかわいい赤ちゃんです。殺し合いなどしてほしくありません。この地上には他の人の命を奪えるくらい正しい人、間違いを犯したことのない人は誰一人としていないと思います。

神様の目から見れば、私達は皆罪にまみれた罪深い人間であり、五十歩百歩ではないでしょうか。だから、憎しみ合い殺しあうのではなく、もうこれ以上お互いに罪を犯さないように争いの火種を消すことが必要だと思います。

みんなで戦争はやめて欲しい、話し合いで解決してほしいと声を上げ、世界中の人達に伝えていくことは、争いの火種を消す手伝いになり、戦争や犯罪を抑止する真の力になると思います。そして、それはまわりまわって自分たちの幸せ・安全・平和につながると思います。戦争しない憲法9条が世界中に広がることは、戦争のない世界を願うみんなの願いです。

世界中にいるたくさんの優しくて親切な人達に、もっともっと協力を求めていきたいと思います。あと、是非国会議員の皆様にもお願いをしたいのですが、どうかあらゆる違いを超えて、9条を守るの1点で手をつないでください。選挙も協力してください。9条を守ることは命を守ること。この事以上に大事なことはないはずです。どうか沖縄の人たちのように、9条を守る1点で協力してこの平和憲法の実現の努めていってほしいと思います。

私達の声や力は一人ひとり小さいですけれども、それをみんなで合わせてこれからも頑張って行きたいと思います。今日は本当にご清聴ありがとうございます。


※追記(2015.2.17):
聞き取れない部分を教えていただきました。

◆憲法9条がノーベル平和賞を獲得するために一人ひとりができること

●署名をする!

▷「世界各国に平和憲法を広めるために、日本国憲法、特に第9条、を保持している日本国民にノーベル平和賞を授与してください」ネット署名
日本語版   韓国語版   中国語版   英語版   フランス語


▷署名用紙を利用する
「憲法9条にノーベル平和賞を」実行委員会
署名用紙ダウンロードページ(Evernote)


●この署名をまわりに広げる!!

友人や家族、職場の同僚など、直接呼びかけたり、ラジオ・新聞の投書欄などを利用するなど様々な方法があります。

●世界中の推薦資格者に署名への賛同、推薦状の送付を依頼する

▷署名用紙をつかって世界中の推薦資格をお持ちの推薦資格者に賛同を呼びかける

[推薦資格のある方]
世界各国の国会議員や官僚、国際裁判所の裁判官、大学の学長、社会科学・歴史学・哲学・法学・神学の名誉教授・教授・准教授、平和研究所や外交政策研究所の所長。ノーベル平和賞の受賞者、ノーベル平和賞受賞団体の役員、ノルウェー・ノーベル委員会の現または元メンバー、ノルウェー・ノーベル委員会の元アドバイザーの方々
http://www.nobelprize.org/nomination/peace/

◆管理人より

日本国憲法および憲法9条が保持できるかはここ数年の勝負ではないかと思っています。安倍総理および自民党政権を中心として、集団的自衛権の行使にかなり強気で進んでいる印象があります。

戦争は経済を潤すことは一切ありません。「国民の安全を守る」と言いながら、戦争に行けば真っ先に最前線に送られるのは、その国民です。この矛盾に管理人は憤っています。

鷹巣さんの言葉、

「戦争しない憲法9条が世界中に広がることは、戦争のない世界を願うみんなの願い」

これを胸に管理人もささやかながら、この活動を広めていこうと改めて思いました。





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