これは何がどうなっているのか??
エジプト・アラブ共和国の首都カイロ出身のフィフィさんが、吉田照美さんのラジオ番組「飛べ! サルバドール 」に出演した部分を書き起こしました。
エジプトで行われているデモや虐殺について、丁寧に解説しております。
書き起こしここから
02:15
フィフィ:
さっきちょっと冒頭のニュースのところでもちょっと触れました。そこで入ってきたのは、エジプトのムスリム同胞団が発表ですけれど、なぜムスリム同胞団が発表と言うのは、今、暫定政権が情報をですね、規制していて、報道統制してまして、ちゃんとした報道が流れてこない状態です
吉田:
なるほどなるほど
フィフィ:
はい。だから、ちょっと、ムスリム同胞側からの発表ですけれど、強制排除で、デモ隊の強制排除に乗り出して、少なくとも100人以上が死亡して、2000人以上の負傷者が出ていると。これが今一番最新のニュース。実は、私このスタジオに来る前に、駅降りたところで、母から電話がありまして。泣きそうな声で。私の母は政治学者なので
吉田:
そう言ってたもんね。そうだよね
フィフィ:
ちょうど今向こうにいってますけれども、泣きそうな声で母らから震えるような声で、「大変なことが起きてる」って。7時間の時差なので、ちょうど今朝の、エジプト時間で、こっちの2時…14時半ぐらいの電話だったので、その30分前から行われてたっていうので、7時くらいから強制排除というのが行われている
吉田:
そのことをじゃ、お母さんは言ったわけだ
フィフィ:
そうなんです。大変な状態になってる
吉田:
強制排除っていう意味合いどころのあれじゃない。100人が死亡というのは、強制排除って言葉では表現できないでしょ。これ
フィフィ:
そうなんですよ。だから、このデモというのは、武器を持っていない市民なので、その人達に対するこれ強制排除って、テロリストではないですから、はっきり言って虐殺だというふうに、実はムスリム同胞団と国民が非難を今している状態です
吉田:
いや、そういうふうに報じなきゃ本当はいけない、あの報道だね
フィフィ:
そうなんですね。これね、最初は催涙弾だったんですけども、これに実弾が加わって、今虐殺行為と言っていたほうが本当は正しいです。こういうことが行われています。
これっていうのは、11日に強制排除は行いますとうことは発表していたんですけど、それは12日朝に行いますというふうに言ってたんです。その時に、暫定政権側が入っていたのは、放水銃によるものですよというふうに言ってたんですけど、もうこの時点でなんで強制排除されなきゃいけないのと。ちゃんとこっち側の意見もあって、こっち側の意見があるのは、これは民主主義の中においては当たり前。彼らが民主主義のやり方だって言うんであれば、こういう声を無理やり強制排除するというやり方はおかしい
吉田:
おかしいよね
フィフィ:
で、そのことを、発表を受けて、さらにこういう風に、ムルシ政権、ムルシ側、大統領側というわけではなくて、反暫定政権側のデモに変わってきてるんですね。それをもう収拾がつかなくなって、今強硬手段にでてるっていう風に考えたほうがいい。
じゃあ、なぜ対話を拒むのか。なぜ、対話が行われないのかというふうに言えば、大統領って、この大統領っていうのは、ムルシ政権、大統領政権側のデモ隊っていうのは、ムルシ政権派というふうに最初発生してるじゃないですか。
ムルシ政権というのは、大統領選挙で60年以来ぶりに初めて行われた大統領選挙で、過半数以上の支持を集めた政権なんですよ。それが無理やり大統領が今拘束されて、今行方もわかっていない状態。監禁されてる状態。だから、ここでまた対話をしたり、例えば、じゃもう1回選挙からやり直しましょうとなっても、勝つ可能性があるんですね
吉田:
なるほどね
フィフィ:
これは今朝の朝日新聞もすごく詳しくこの情報を載せていますけれども、ちょっと前の情報でやってるので、死者云々というのはなくて、どっちかというとデモというものの、どういう人達がデモ隊なのかというのとか、同胞団とはなにかっていうのを
吉田:
解説気味の記事…
フィフィ:
そうですね。これがね、貧困層の支持を集めているんだとムスリム同胞団というのは、今までずっと金の汚職まみれだったムバラク政権がやって来なかった貧困層に対する支援の受け皿として、彼らがそれをやっていたからこんだけ支持を集めていると。だから、ここで今対話をしたり、もう1回選挙やっても勝つ可能性があるから。要するに今暫定政権側っていうのは、排除したいだけなんです、強制的に。
で、デモ隊、このデモの様子っていうのも、非常に平和的なデモなんだよというのは朝日新聞がやってますね、今回は詳しく
吉田:
なるほどね。それに関してこの対応とは酷すぎるなぁ
フィフィ:
それでね、これ情報統制もしてるんですけども、規制をしていて、これを割りと日本に流れてくると、「鎮圧・沈静化をさせているんだよ」と言う言葉を使うだけで、あたかもテロリストみたいな暴れている暴徒化しているという印象を受けますけれども、そういうわけではなくて、すごく平和的にやっているという、様子というのは本当に全然流れてこない。
なぜ流れてこないかというと、今、ムルシを引きずりおろして、クーデターによって引きずり下ろしてからっていうのは、国営放送でもムルシ派寄りの報道をする記者さんたちはみんな拘束されていまして、外国の情報メディアの人たちも拘束されたんですね。だから、全然こっちにはその様子は流れてこない。しかしですね、それを放棄して、要するにこんなふうに拘束されるくらいならば、私達の使命とは違うんだと言って、放棄してしまったマスコミの人たちもいっぱいいますので、その機材が置きっぱなしになっていたのを、ムルシ派がですね、実はその機材を使って世界に情報発信しようとしてやっていて、実は今、衛星放送で言ったらアルジャジーラ、またヨルダンとかパレスチナ、イギリスなど計13カ国のテレビ局に実は配信をしていますよ、ムルシ派が。精一杯な抵抗としてやっています。
だから、この情報規制のために、あまり日本にはですね、暫定政権側の情報からの流し方をされていて
吉田:
そっちの色に染まっちゃった情報しか流れてこないということになっちゃってるんだね
フィフィ:
そうなんですよ。だから、ちょっと残念なんですけれども、ぜひその公平な目で見ていただけるようにはして欲しいなと
書き起こしここまで
◆管理人より
エジプト情勢について、管理人は今まで発信を避けていました。というのも、ニュースを見ても、内容や情勢がわかりづらかったからです。そして、フィフィさんのTwitterやラジオを聞き、改めて考えるとすっと情報が入ってきました。
エジプトのデモ隊が平和的であること。
これはニュースでは全然見かけませんでした。書きおこしの中にあるように、鎮圧や沈静化という言葉が並んでいたからかもしれません。言葉によるイメージに惑わされました…
情報統制をおこなっているエジプト暫定政権。
情報統制と言う言葉を改めて調べました。
例えば…
情報統制
統治者が、発表する情報をコントロールすること。統治下の内外のおいて、多様な思想の拡散を封じて、多様な言動を抑制するために行われる。
情報統制 じょうほうとうせい-はてなキーワード
エジプト情勢で、エジプト暫定政府の民衆に対する非人道的行為を積極的に報道しているトルコの報道機関、TRTトルコ国営放送の記者はファタハモスク籠城で逮捕され、15日間の拘留延長。IHA(民間の通信社)の記者は逮捕され行方不明とのこと。エジプト暫定政府による報道機関への露骨な圧力。
— フィフィ (@FIFI_Egypt) August 21, 2013
エジプト暫定政権は、事実を報道されるを防ぐため、情報を統制しています。外国のメディアでさえ、拘束監禁しています。よくよく考えれば、エジプト暫定政権の行うことが、世界の実情に相応しくない行動をしているということがわかります。
言葉のイメージに囚われることなく、事実をまっすぐ見つめていくこと。事実を知るためには学ぶことが欠かせません。
※暫定政府寄りの報道が博物館の略奪のニュースをしきりに発信していますが、暫定政府の自作自演という見方です。以前、ムバラクが倒された時も、民衆のデモを、暴徒化と印象付ける為に、全く同じように博物館が前政権側の雇った私服の傭兵に襲われ、ミイラが壊されました。惑わされず、学んで下さい。
— フィフィ (@FIFI_Egypt) August 20, 2013
参考:
フィフィ Twitter
1月25日革命(エジプト革命)-Wikipedia
記事が良かったなと思ったら、拡散していただけると嬉しいです( ^o^)ノ
ツイート |
◆ブログ記事の充実・内部被曝の小さな勉強会開催のため、
こちらのリンクからAmazonでお買い物していただけると助かります。
◀クリックで人気ランキングに投票を! |