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過去記事です。

「ふくしまの水」―風評被害を払拭するために発売された水はいろいろと情報が不透明。


風評被害を払拭するために、2008年から販売していた「ふくしまの水」のラベルを一新して販売。風評被害を払拭って、まだ風評被害という言葉を使うことに違和感を感じます。




ふくしまの水
http://www.jwwa.or.jp/anzen/bottle.html

「安全でおいしい」 福島市の水道水ペットボトルをPR
2013年2月1日 福島民友


福島市水道局は同市の水道水ペットボトル「ふくしまの水」を使い、安全性PRに乗り出している。市内で開く会議やイベントでの利用を各種団体などに呼び掛け、安全な福島の水を多くの人に飲んでもらい、東京電力福島第1原発事故の風評被害払拭(ふっしょく)につなげる。

風評被害払拭ですか。その割には、詳細情報が一切ありません。
どこで採取しているのか、検査はどのように行われいないのか。



「ふくしまの水」は同市の水道水を詰めたペットボトル。観光PRなどを目的に2008(平成20)年に販売を開始、市内の名所花見山をデザインしたラベルも昨年度リニューアルした。放射性物質の検査も行っており、ボトルには放射性物質が検出されていないことを示す「ND」と書かれたシールを貼り、安全性をアピールしている。

ND。確かに原水としている摺上川ダムのデータは不検出です。そして、福島市水道局の平成25年1月31日のデータでは
福島市水道局の平成25年1月31日のデータ













放射性セシウム、放射性ヨウ素、クロム、マンガン、コバルト、鉄、ジルコニウム、ニオブ、ルビジウム、銀、セリウムはNDと出ています。放射性セシウムは、川やダム、浄水場の土壌に沈着しやすく、比較的水道水には出にくいという事実もあります(でも、入ってます!)。

では、何が問題か。
まず、上記表の中で、ストロンチウムが見えないこと。ストロンチウムは水によく溶けるので、水道水として発売するなら、まず検査しなくてはならないです。

そして、どこで採取された水かわからないので、上記データはあてにならないということ

さらに、放射性物質は平均的に散らばっているわけではなく、あるところには固まっていて、別の場所には殆ど無いこともあります。だとしたら、全量検査をしないと全く意味が無いということになります。

その点の明記がないのに「ND」では、「飲んではダメ」のNDにしか見えません。



風評被害を払拭したいから、福島県の水道水を販売するという発想自体がおかしいです。ごまかしごまかしで発売している水ではなく、福島の今をありのままに伝える。それが風評被害を払拭する第一歩だと管理人は考えます。


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