◆「議事録から削除と箝口令」 日銀黒田総裁の発言(02/20 11:48)
先週の政府の経済財政諮問会議で、日銀の黒田総裁が日本国債の将来的なリスクについて言及したにもかかわらず、議事要旨から削除されていたことが分かりました。 (経済部・門秀一記者報告) 前回の諮問会議は財政健全化がテーマでした。議事要旨の黒田総裁の発言部分、私が読んでも1分ほどです。しかし、実は自ら発言を求め、5分以上も日本国債のリスクなどについて話していて、そうした発言は議事録から削除されていました。出席者などによりますと、黒田総裁は、ヨーロッパで国債をリスク資産とみなし、銀行への規制を強化する議論が始まっていると説明しました。そのうえで、日本国債の格下げに絡み、「安全資産とされている日本国債も持っていることでリスクになり得る」などと述べ、財政健全化に取り組むよう訴えました。こうした発言はマーケットに影響を与える可能性もあるため、議事要旨から削除され、箝口令(かんこうれい)も敷かれたということです。 日本銀行・黒田総裁:「財政について信認が失われれば、国債の価格、あるいは金利に影響が出る恐れがある。リスクがあることは事実でありまして、であるからこそ、政府は財政再建目標を決め、それに向けて着実に前進しておられると思う」 20日の予算委員会でも論点となった財政健全化の問題は今後も大きな焦点となりそうです。 |
※赤字強調は管理人によるものです。
◆議事録に残っている日銀黒田総裁の発言
(黒田議員) 持続可能な財政構造を確立することは、日本経済が持続的な成長を達成していく上で必須の前提であり、日本が国全体として取り組まなければならない課題である。この点、基礎的財政収支を「2020年度までに黒字化」するという財政健全化目標の達成に向け、具体的な計画を策定していくことは重要であり、諮問会議でもしっかり議論していくべきだと思う。 日本銀行としては、政府による財政健全化に向けた取組が着実に進んでいくことを強く期待している。 |
◆管理人より
「5分以上も日本国債のリスクなど」について話をしていても、実際の議事録上は2分かかるかかからないかで読める文字数に絞られてしまっております。このブログでも書き起こしをしていますが、5分の発言をすればかなりの文字数になります。このニュースより、どれだけきちんと発言されていても、それが議事録にきちんと掲載されるわけではないという事実があることを認識しておく必要があります。
重要なニュースはこのように備忘録として、記事転載・Web魚拓による元記事保存を行っていこうと思います。
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