ただいまから、内部被ばくついて連続ツィートを始めます。7時~8時の予定です。これから体調の良い限り、毎週土曜日か日曜日の朝7時~8時に開催。時間中の質問についてはできるだけお答えします。それでは始まり始まり。
— しんちゃんさん (@shinchann2008) 7月 14, 2012
川根眞也氏プロフィール(川根氏のブログより転記)
ーー埼玉県公立中学校で理科を教えています。2011年3月11日から、地震と原発事故のことを調べ、発信してきました。Facebook「福島第一原発を考えます」「放射能防御プロジェクト」に参加。埼玉県、東京都内で「福島第一原発事故と放射能~内部被ばくを避けるために~」講演会活動を開始。「内部被ばくを考える会」の発足に参加。同会代表。
内部被ばくを考える市民研究会(様々な資料があるので参考にどうぞ!)
内部被ばくを考える市民研究会ブログ
◆概要
【内部被ばくについて7月15日①】放射線を出す物質は身近にもある。バナナの中に含まれるカリウム40。これを自然放射能と言います。地球のなかからもラドン222という気体の放射能が出てきます。これら自然放射能による外部被ばく、内部被ばくは日本に生活する場合、1.4ミリシーベルト。
— しんちゃんさん (@shinchann2008) 7月 14, 2012
【内部被ばくについて7月15日②】日本の放射線の専門家たちはこの自然放射線1.4ミリシーベルトと比較して、東京第一原発の人工放射能による外部被ばく、内部被ばくをたいしたことがない、と言う。これはうそ。体内に入った、カリウム40とセシウム134、137とは違う振る舞いをする。
— しんちゃんさん (@shinchann2008) 7月 14, 2012
◆原子の仕組み
【内部被ばくについて7月15日③】カリウム40の40って何?セシウム137の137って何?まず原子のお話し。水は記号でH2O。Hが水素でOが酸素です。水素は原子の中心に1個の陽子(+の電気をもっています)があり、そのまわりを電子(ーの電気をもっています)が回っています。
— しんちゃんさん (@shinchann2008) 7月 14, 2012
【内部被ばくについて7月15日④】酸素は原子の中心(原子核)に陽子(+)が8個あります。でも+の電気を持った粒どうしが集まるのは不可能。そこで中性子(電気的に中性、±0)が必要。多くの酸素は中心に陽子(+)が8個、中性子(±0)が8個、合計16個の粒が集まった原子核があります。
— しんちゃんさん (@shinchann2008) 7月 14, 2012
【内部被ばくについて7月15日⑤】酸素はこの16個の粒(+の電気は8個)のまわりに電子(-)が8個くるくる回っています。原子核の粒の数を質量数といいます(水素は1、多くの酸素は16)。カリウム40には40個の粒があり、セシウム137には137個の粒がある、という意味なのです。
— しんちゃんさん (@shinchann2008) 7月 14, 2012
【内部被ばくについて7月15日⑥】酸素にも放射線を出すものがあります。それは原子核の粒の数が16ではなく、15や14のもの。酸素15とか酸素14と言います。セシウム134、セシウム137というのは原子核の粒の数の違いです。陽子(+)と中性子(-)の数の合計がその数。
— しんちゃんさん (@shinchann2008) 7月 14, 2012
【内部被ばくについて7月15日⑦】セシウム134は半減期2年、セシウム137は半減期30年です。原子核の中の陽子と中性子の数のバランスの違いから。セシウムは55個の陽子を持ち、残りが中性子。134-55=79 137-55=82。それぞれ79個、82個の中性子をもっています。
— しんちゃんさん (@shinchann2008) 7月 14, 2012
【内部被ばくについて7月15日⑧】セシウム134や137はベータ線を出し、すぐガンマ線を出します。放射線にはアルファ線(α線)ベータ線(β線)ガンマ線(γ線)中性子線などがある。アルファ線は陽子の粒が2個、中性子の粒が2個結びついたもの。ウランやプルトニウムから出てきます。
— しんちゃんさん (@shinchann2008) 7月 14, 2012
【内部被ばくについて7月15日⑨】ベータ線は原子核の中の中性子が変身するときに出てくる電子。+の電気を持つ陽子と-の電気を持つ電子が合体したものが中性子(±0)。その逆の反応です。原子核の中の中性子が1個、陽子に変わります。と同時に原子核から電子が飛び出してきます。ベータ崩壊
— しんちゃんさん (@shinchann2008) 7月 14, 2012
【内部被ばくについて7月15日⑩】ヨウ素131やセシウム134、137はベータ崩壊をします。つまり1個の中性子が1個の陽子に変身し、その時に電子(ベータ線)が出てきます。これが体の中での細胞膜を傷つけ、DNAを傷つけます。体内でベータ線が飛ぶ距離はたかだか10ミリメートル。
— しんちゃんさん (@shinchann2008) 7月 14, 2012
【内部被ばくについて7月15日⑪】しかし、10ミリメートルの距離に100個ほどの細胞があり、ベータ線によってその細胞が傷つくのです。放射線の専門家たちはこのベータ線の危険性をまったくかたりません。
— しんちゃんさん (@shinchann2008) 7月 14, 2012
【内部被ばくについて7月15日⑫】ガンマ線は電磁波です。携帯電話からも微量な電磁波が出ています。X線はガンマ線の仲間です。ガンマ線は電磁波で、波長が短く、強いエネルギーを持っています。アルファ線が4つの粒(陽子が2個、中性子が2個)、ベータ線が電子、ガンマ線が電磁波です。
— しんちゃんさん (@shinchann2008) 7月 14, 2012
【内部被ばくについて7月15日⑬】外部被ばくでは、原発労働者など、強い放射線を浴びる現場にいる方は、ガンマ線による被ばく、ベータ線による被ばくを心配する必要があります。原発から遠く離れた場所に生活する人が心配するべきなのは内部被ばくです。
— しんちゃんさん (@shinchann2008) 7月 14, 2012
◆ストロンチウム90について
【内部被ばくについて7月15日⑭】ストロンチウム90という放射性物質があります。これはカルシウムと似た性質があります。そのため、骨にたまりやすい。ストロンチウム90はベータ線を出すベータ崩壊しかしません。政府や自治体が空間放射線量を測定していますがガンマ線だけを測定しています。
— しんちゃんさん (@shinchann2008) 7月 14, 2012
【内部被ばくについて7月15日⑮】ストロンチウム90はベータ線しか出さずガンマ線しか出さないため、通常の空間線量計では反応しません。政府や自治体はストロンチウム90を事実上無視しています。しかしストロンチウム90は骨にたまり、赤血球、白血球などを作る骨髄をベータ線で傷つけます。
— しんちゃんさん (@shinchann2008) 7月 14, 2012
【内部被ばくについて7月15日⑯】ストロンチウム90は白血病を引き起こす可能性があります。ドイツでも原発の周辺で白血病の子どもが増えることが報告されています。原発周囲5kmは顕著。政府や自治体はストロンチウム90を測定せず無視しています。セシウムより水に溶けやすく危険です。
— しんちゃんさん (@shinchann2008) 7月 14, 2012
【内部被ばくについて7月15日⑰】本日はここまで。放射線の種類と危険性を理解するためには原子のつくりやベータ崩壊のしくみを知ることが大事。空間線量計だけでは内部被ばくの危険性はまったくわかりません。自治体や教育委員会との交渉の際にはストロンチウムはどうなの?と聞いてみましょう。
— しんちゃんさん (@shinchann2008) 7月 14, 2012
内部被曝においてβ線の恐ろしさが無視されています。また、ストロンチウム90はその崩壊系列においてγ線を出す物質がありません。ですので、普通の線量計では測れません。線量計に固執してしまうと、本質的な内部被曝を理解することはできないと思います。
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