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過去記事です。

仙台の高2根性焼き・いじめ被害。加害した生徒を必死に守る学校。

仙台の高2生徒「根性焼き」 学校側「いじめと断定できない」(J-CASTニュース )


この2年男子生徒(16)の母親がJ-CASTニュースの取材に答えたところによると、2012年5月下旬にタバコの火で左腕を23か所もやけどしたことについて、当初は「自分でやった」と両親らに説明していた。

23か所も…痛みは相当なものだったでしょう。







学校側と7月14日に話し合ったときにも、そのことを明かし、男子生徒は喫煙のことも含めて反省していると話した。17日には、担任教師からクラスに説明があり、男子生徒はその場で「根性焼き」の跡をほかの生徒に見せたとして謝罪した。担任も、本人は後悔しているとして、生徒たちに茶化したり脅したりしないように求めたという。

この学校側の話し合いが疑問です。いじめを受けた生徒が喫煙しているという事実はなぜかここで初めて出てきます。また、「見せた」の件の、真実は後ほど出てきます!



ところが、この日の昼休み、男子生徒を殴ったり蹴ったりしていた同級生3人がほかの生徒らとともに、男子生徒を取り囲んで詰問した。ほかに根性焼きしている複数の生徒のことを父親が学校にばらしたのか、タバコを吸っている複数生徒の写真を先生に見せたのか、などというものだった。男子生徒はいずれも否定したが、3人のうち1人が太ももを蹴ってケガをさせた。

ここでは根性焼きをしているのは複数の生徒だと、加害者が言及しているところに注目。根性焼きをしたのは一人ではないということがわかります。上の文章から推測するに、学校側との話し合いは、学校代表と被害生徒ということが考えられます。そこで話し合われた情報をクラスで先生が説明。その説明から、加害生徒が余計なことを話してないだろうな~?という確認をしたように見えます。その後の記述で暴行と言っているので、確認ではなくリンチがあったようです。



男子生徒は、帰宅後に様子がおかしくなり、その日以来学校に行けなくなった。両親が心配して聞いたところ、この日の暴行などを明かしたほか、根性焼きは強要されたものだと告白した。しかし、このことを担任に話すと、「どうしてウソをついたのか」と言われたという。

信頼している(と思われる)学校の先生と話して、そのあとにクラスで説明され、そのうえ加害生徒から何しゃべってんだよ!と威圧があれば、様子はおかしくなります。

「どうしてウソをついたのか」

このセリフはとどめを刺してしまう一言。
あれだけ痛い思いをしています。そして、毎日加害者の視線におびえて生活しています。そう簡単に事実を話せますか?こういう言い方をすると、悪いことをしていない人を、悪いことしている人に作り上げ、信用を失います。言葉は本当に大切です。学校の先生ならば、一番気を付けなくてはならないのです。



その後、学校側は8月3日に「謝罪会」を開き、3人にこれまでの暴行を謝罪させた。一方で、この男子生徒の根性焼きには、3人とは別の同級生が関わっているが、男子生徒が依頼しており、合意があったとした。そして、男子生徒がほかの生徒にやけどの跡を見せて恐怖心を与え混乱させたとして、退学を求めた。

しゃ、「謝罪会」…
初耳です。新しい会ですね。謝罪会で謝罪させればすべてオッケーなのでしょうか。

しかし、この4行は衝撃的です。事実関係があいまいなのに、被害者に対して退学を求めまし。事実関係があいまいというのは「男子生徒が依頼しており、合意があったとした」
の部分。これを先生が堂々と話していたのであれば、教員失格ではないのでしょうか。

また、被害者に対して退学を求めるのは全くの筋違い。
何やら加害者を擁護して、被害者を陥れているように見えるのです。

「やけどの跡を見せて恐怖心を与え混乱させた」
これは差別発言にあたるでしょう。



「本人は、根性焼きが強要されたことを話すことで、大事になって、同級生から報復されるのが怖かったと言っています。それで、なかなか本当のことを言えませんでした。学校は、どうしてそのことを察してくれないのでしょうか」
根性焼きの跡については、同級生がケータイで撮ってほかの生徒らに見せたりネット上に載せたりしており、「見せてやれ」と言われて見せたことが1回あるだけだとした。

ここの文章が事実でしょう。



タバコの火を押しつけた同級生は、男子生徒と親しく暴行には加わっていないが、3人のいじめに同調して2012年3月ごろから威圧的になったという。そして、根性焼きの日には、自宅マンションで男子生徒と階段踊り場に出て、「早くやれ」と命じた。男子生徒が「怖くてできない」と言うと、「そんな根性ないヤツは友だちじゃない」と脅し、男子生徒が1か所自分でやると、その後は22か所をこの同級生がやったという。

この根性焼きを複雑にしているのは、根性焼きをした人が表向き加害者だけど、実は被害者だからだと思います。加害者3人が、暴力などを口実に、根性焼きした人を脅していたのではないか。

そうすると、根性焼きの加害者・被害者ともに、3人の被害者ではないのかと推測できます。そのあたりは「『早くやれ』と命じた。」という文章から見えます。




暴行した3人のうち1人は、「100円貸して」と言って男子生徒に貸すことを強要したりしたという。さらに、「根性焼きの口止め料」として10万円を持ってくるように言ったが、男子生徒はお金がないとして持って行かなかった。

暴行した3人には恐喝容疑も加わりますね。これで確定ですね。根性焼きの加害者はやはり3人の被害者でした。



男子生徒が通う私立高校の教頭は、取材に対し、3人については「いじめがあったと承知しています」と認めたものの、根性焼きした同級生については、「いじめかどうかは断定できません」と話した。それは、「合意があったと認識している」からだという。ただ、合意は強いられた可能性があり、教頭も、設置した再調査委員会で調べることを明らかにした。3人の暴行についても言い分が一致しないところがあり、改めて調べるとしている。

教頭の話
『男子生徒が通う私立高校の教頭は、取材に対し、3人については「いじめがあったと承知しています」と認めたものの、根性焼きした同級生については、「いじめかどうかは断定できません」と話した。』

実はここまではあっていると思います。しかし、合意があったと訳のわからないことを平然と話しています。「合意は強いられた可能性があり」とありますが、どう考えても強いられているんです。きちんと調べてください!!!



退学を求めたのは、男子生徒が根性焼きを積極的に見せているのを多数の生徒が目撃しているからだとした。しかし、8月6日の話し合いで男子生徒側から異論があったので退学処分を保留にしたと説明した。
なお、根性焼きした同級生は7月31日付で自主退学しており、暴行した3人は自宅謹慎処分にしたとしている。

とりあえず、一番の被害生徒の退学処分(退学処分ではなく退学を促すという話だったはず)は保留になったんですね。しかし、根性焼きした生徒は自主退学しています。酷い話ではないですか。



甲子園が終わるまでは、波風を立てないために、何も発表しない可能性が高いのですね。いちばん加害者である3人は自宅謹慎処分ですか…学校の正式発表を待ちたいです。

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