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過去記事です。

福島県須賀川市内の仮設住宅で小学生以下の子ども10人のうち6人が糖尿病という事実について、最低限知っておかなくてはならないこと。

母子に心のケア 専門医充実して 福島に通う小児心療医の叫び(Tokyo Web)

この記事は2012年5月16日のもの。なぜ今更なの?とお思いでしょうが、非常に重要な部分があったので、引用したかったのです。





三浦院長によると、須賀川市内の仮設住宅で実施した健康診断では、小学生以下の子ども十人のうち六人が糖尿病だった。「異常事態。運動不足やストレスなどが原因ではないか」と懸念する。




「須賀川市仮設住宅で小学生以下10人中6人が糖尿病」記事の反響(togetter)


その中の医師の意見をピックアップしました。
ぜひ、リンク先から会話のやり取りなどもご覧ください。



ストレスや運動不足を原因とするのはさすがに無理があります。膵への障害によるⅠ型糖尿病の可能性が高いでしょう。要精査だと思います。




少なくともストレスや運動不足で、これだけの高率・短期間に糖尿病になることは機序からして考えにくいです。糖尿病が本当なら、膵へのなんらかの傷害があったと考えるのが妥当かと思います。




放射能と断定はできませんが、この短期間でこの高率が本当であれば、ストレスや運動不足で、というのはむしろトンデモに近くなります。単なる肥満やメタボではなく「糖尿病」まで至っていれば、ですが。何らかの感染や毒物が疑われるレベルでしょうね。




岩瀬病院に問い合わせてみたところでは、血糖値およびHbA1cが高値だったということです。血糖値は一過性にあがりますが、HbA1cは1~2か月の継続的な血糖状態を反映しますので、少なくとも偶然ではなさそうですね。再調査したほうがいい状況かと思います。




ストレスと糖尿病の話は以前も結構ツイートしたけれど。ストレスホルモンにはインスリン分泌を下げる効果、インスリン受容体の機能を下げる効果が報告されています。また、ストレス回避のために大食いするので肥満になり、さらに糖尿病傾向が強まります。

糖尿病とストレスの関係は長期的にはそういう可能性はあるでしょうが、一年という短期で10人中6人の子どもに糖尿病が発症するようなものではありませんよね。




ストレスは糖尿病に影響を与える可能性はありますが、それは長期の場合であって、一年という短期間に健康な子供を10人中6糖尿病にする、というレベルの話ではありません。ストレス性糖尿病というのも医学用語ではなく、俗語です。




放射能説に飛びつく必要はないけど、このケースでストレスや生活習慣というのも科学的には変だということは知っておきましょう。はっきりいえるのは、本当に糖尿病なら、原因のよくわからない極めて異常な事態だということ。




もともと肥満の中年が一年間不摂生を続けたとしても、6割が糖尿病に、というのはありえないくらいの高率なのです。ましてや小児が一年で6割糖尿病というのは、食事や運動で説明できる範囲を超えています。




糖尿病は、肥満やメタボと関係は深いけど、明確な「糖尿病」というのはそれでもよっぽどのことなんですよ。医師もメタボ気味だ、とはいえても、そう簡単に糖尿病とはいえません。




そもそも健康診査の項目が子供の糖尿病に関してザルすぎるのが問題です。



これを書きだしたのは、ストレスや運動不足が糖尿病には直結しないということを知ってほしいためです。上記の新聞記事ではまさにそのことを書いていました。

糖尿病の原因は放射性物質かそれとも全く別の化学物質かは今のところ調査はされていません。糖尿病の検査もままならない状態ですし。ただ、これは、本当に異常事態だということです。

ボク個人の意見としては内部被曝を疑っております。




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