朝日新聞デジタルの中に、TPPを端的に表す文章が掲載されています。
いつまでもアメリカに配慮=TPPの構造が見えます。
米に配慮、かんぽ新商品認可せず TPP日米協議合意
朝日新聞デジタル 4月12日(金)13時30分配信
日米両政府は12日午後、日本の環太平洋経済連携協定(TPP)交渉参加に向けた合意文書を発表する。米国側が懸念していた保険分野では、日本郵政傘下のかんぽ生命保険ががん保険など新商品を申請しても日本政府は当面認可しないことを決めた。 安倍政権は12日に関係閣僚会議を開いて合意文書を決定。その後、安倍晋三首相が発表し、甘利明TPP担当相が記者会見して合意内容を説明する。 TPPをめぐる日米間の事前協議では、日本政府の関与が残るかんぽ生命の事業拡大に米国側が自国の保険会社が競争で不利になることを懸念していた。麻生太郎財務・金融相は12日午前の記者会見で、かんぽ生命によるがん保険など新商品の申請について「今後、適切な競争関係が確立されたことが判断できるまで少なくともその認可を行う考えはない」と強調。認可しない期間を「数年間はかかる」との見通しも示した。 |
さて、赤く引いた部分。
TPPになるとこの視点が中心になると考えられます。
TPPをめぐる日米間の事前協議では、日本政府の関与が残るかんぽ生命の事業拡大に米国側が自国の保険会社が競争で不利になることを懸念していた。
アメリカが懸念を示す→これはまずいと日本側が感じる→アメリカ側の意図に配慮
と言う流れでしょうか。
アメリカが懸念を示すのは当然のことだと思います。
自国の保険会社が不利になるのは、国として当然考えなくてはならないことです。
問題なのは、それを過剰に対応する日本側。
今回に関しては、日本側はTPPに入りたいと強く思っているので、アメリカの機嫌を損ねたらまずいとのことから、アメリカの懸念に対し配慮したという一連の流れが見えます。
TPP加入後は、いつまでもアメリカに配慮し続ける世の中になることも十分に考えられると管理人は思いました。
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