患者数が70万人と増え続ける中で、治療法の目安を示すことで、問題になっている誤診や安易な薬物治療をなくすことをめざす。 |
これは学会としては初の指針とのこと。
ボクはこういった病気にかかり、大量の薬を投与されており、それを飲んでました。しかし、およそ10年。薬を飲み続けても変わりませんでした。逆に、薬を減らし、飲まなくなったことで健康を取り戻しています。ですので、こういった関連の記事を少しでも追えたらと思います。
これ病気にかかっている人の数の推移。2000年代になると急激に増えているのが分かります。また、病気にかかっている人は現役バリバリに働いている世代が多く、また高齢の方にも多く見られます。
指針では、軽症の場合、抗うつ剤を使った治療の有効性について、科学的根拠が不十分として「安易な薬物療法は厳に慎まなければならない」と明記した。中等症・重症では、1種類の抗うつ薬を十分な量と期間で使うことを基本として、合理的な理由なく、複数の抗うつ薬を使うべきではないとした。治療薬ごとの特徴も説明した。 |
うつ病か診断する際に、患者に聞くべき情報の目安も示した。そううつ病や不安障害、発達障害などを誤診しないよう、受診時の症状や睡眠の状態だけでなく、病気になる前の性格の傾向、職場や学校での状態を、本人だけでなく家族ら周囲にも確認することが望ましいとした。学歴、職歴、婚姻歴の確認も有効とした。 |
同学会理事長の神庭(かんば)重信・九州大教授(精神科)は「近年、うつに似た症状の人たちが増え、専門医でない医師が、軽いうつ病と安易に診断、治療する例が増えている。改めるきっかけにしたい」と話す。 |
ちなみに…
最近、注目を集めている若者特有の「新型(現代型)うつ病」については、今回の指針の対象外とした。出社はできないが、旅行や飲み会などの余暇活動は楽しめるという症状だが、指針は「マスコミ用語であり、精神医学的に深く考察されたものではない」「医学的知見の明確な裏打ちはない」と記述。何らかのケアが必要な場合もあるが、現時点で明確な分類、定義はできず、科学的に根拠のある治療法はないと判断した。 |