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過去記事です。

断層があっても原子力発電所の運転が可能に?やぶれかぶれの原子力安全・保安院

断層あっても運転可能に、新基準検討へ(KNB NEWS)


地盤をずらす断層があっても原発の運転を一律に禁止しないで、継続させる可能性を残す新しい基準を原子力安全・保安院が検討していることがわかりました。


ひっくり返るようなニュースです。





 新基準では断層を地震を起こす活断層である主断層と、主断層と関係する副断層、地震でずれる恐れのある=弱面の3種類に分類します。

 このうち主断層と副断層が原発の真下にある場合は運転できなくなりますが、弱面の場合は原子炉建屋などへの影響を評価するとしています。

活断層があると言われる原発全てにこの弱面を適用して運転をするという意図がありますね。



 保安院は現在、「活断層の真上に原子炉を建ててはならない」という見解を示していますが、新基準では、断層が真下にあっても、ずれの量が小さく原子炉建屋などに影響しないと判断されれば、原発の運転を継続することも可能になるとみられます。

ずれの量が小さくって、意味が分からないです。建屋が大丈夫でも、配管が崩れればダメになる構造ということはわかっているはずなのですが…



この基準は原子力安全・保安院の「地震・津波に関する意見聴取会」で今月10日に専門家に提示されました。

 そして24日の聴取会では委員から、志賀原子力発電所の断層は、この「弱面」に分類される可能性があるという指摘が出ています。

とうぜんですね。今後活断層があると言われる原発全てに適用するために作ったと言わざるを得ないです。



志賀原発の敷地内の亀裂を活断層だと指摘した東洋大学の渡辺満久教授は…「主断層と副断層という区分は、これはまあ必要かなと思いますけれども、副断層と弱面というのは何が違うのか私にはよく分からないですね」「保安院は弱面か副断層かっていうことは近くに主断層があるかどうかで区別をしようとしているんでしょうけれども、現象としては同じようにズレてしまうっていうことは間違いないわけで、それを区別するのは非常に変な理屈な気がしますね」「主断層を認めなければ、敷地の中に何があっても全部3(弱面)になると、そういう論理になってしまいますので」

渡辺満久教授は活断層の研究の第一人者。その方が分からないという基準。そして、手段層を認めなけらば全部弱面になる、これは大変なことかと。



保安院は既に方針案を専門家会議に提示。委員からは「志賀原発の断層は、弱面に分類される可能性がある」との指摘も出ている。

予想通りというか、こういう判断がされてると



しかし、渡辺教授は「廃炉から逃れるための手段だ」と考えています。

 渡辺教授「まあ3つ目のカテゴリを設けてしまって、都合の悪いのはそっちの方に入れてしまって検討した結果けっこう大丈夫だから廃炉はやめましょうというそういう動きにしか思えないですね」「なんとか廃炉から逃れる理屈を立てようとしているんだと思います」

やはり苦肉の策です。もうやることがめちゃくちゃです。



保安院は間もなく解体される予定で、来月発足する新組織「原子力規制委員会」に議論を引き継ぐ方針です。

原子力規制委員会…
当然のように引き継いでいくのが目に見えてます。




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