福島県鮫川村で起きている焼却施設問題。
ここでは8000ベクレルを超える指定廃棄物を焼却する施設です。
新たに放射性物質を拡散する恐れのある問題です。
これは、指定廃棄物すら焼却をしようとする問題なので、
福島県の方だけではなく、全国の問題として知ってほしいです。
県境に放射性廃棄物の焼却施設を建設中
2013年2月7日 朝日新聞デジタル
環境省が、北茨城市の山間部に接する福島県鮫川村で、放射性セシウムが1キロあたり8千ベクレルを超える指定廃棄物を焼却する施設を建設している。環境省は「安全第一に運転管理する」と説明するが、施設近くの住民から反対や不安の声が上がっている。9日、環境省が初めて北茨城市側の隣接地区で説明会を開く。 |
これは過去に例を見ない愚策ではないでしょうか。放射性物質は一箇所に封じ込めて管理するのが世界的スタンダードなのに、震災がれき焼却でそれを見事に踏みにじり、8000ベクレル以上は国が管理と言いつつ、また焼却しようとしています。これほど拡散につぐ拡散は悪意が感じられます。
鮫川村建設予定地の画像はこちら
福島県鮫川村で秘密裏に進む 高放射能廃棄物の 焼却・処分事業 青山貞一
この焼却施設は恒常的なものではなく、排出ガスや焼却灰などの安全性を確認するための実証実験が目的としている。 (中略) 燃やすのは、村で出た放射性セシウム1キロあたり8千ベクレル超の牛ふん堆肥(たい・ひ)8トンや堆肥原料の落ち葉20トンをはじめ、8千ベクレル以下の稲わらや牧草など計600トンだ。焼却期間は2014年9月までの予定という。 |
燃やすものは村で出た8000ベクレル超の牛ふん堆肥や落ち葉などですが、実証実験の名の下、どんどんもやしていくのではないかと推測出来ます。
◆焼却に使う炉に欠陥があるというニュースがあります。
欠陥指摘の炉で深まる疑惑(東京新聞こちら特報部)-鮫川町で進む汚染物焼却
環境省の説明では、排ガス中の微粒子の灰を除去する排ガス処理装置を設置。「99・9%除去できる」としている。 |
環境省はバグフィルターで99.9%放射性セシウムを捕集できるとしながら、この焼却施設にはHEPAフィルターを設置します。環境省自らバグフィルターでセシウムを99.9%捕集できないと認めたことになります。やることが矛盾だらけなのです。
※
環境省は独自に実証実験をしないで安全安心を謳うようです。昔からそうなのかはわかりません。今回のバグフィルターの件、日立造船の傾斜回転床炉。どちらとも業者の説明の言うがままです。バグフィルターに関しては業者も否定しています。
国は昨春、焼却施設の建設を村に打診した。村は、放射性物質に汚染され、たまっている牧草や落ち葉などが処理できると判断し、受け入れたという。放牧地の地権者や施設につながる沿道の地元住民の計30世帯が村に同意、昨秋に着工した。 |
同意した30世帯の方は同意書は全て破棄したとのこと。また、18名の地権者のうち、9名が反対しているそうです。
この鮫川村の焼却施設について、住民説明会もなしに進んでいましたが、地元の方の活躍や署名活動が実り、周辺地域で住民説明会が開かれています。
今後もこの問題について、追いかけていきます。
ブログ:福島の里山を次世代に
Facebook:鮫川村焼却炉問題連絡会
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