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過去記事です。

モニタリングポスト周辺の除染は念入りに?「不可解な除染」4月10日東京新聞夕刊ー情報加筆。

2012年4月10日東京新聞夕刊


不可解な「除染」


東京に住んでいるだけではわからない重要な情報がありましたので、全文ブログに起こしました。
記事転載ここから



 新聞などで発表される福島県飯館村の空間線量率の値が、年明けから急低下した。今年は積雪が多かったので、その影響だろうかと考えていた。


 だが、三月末に事故後一年目の調査で村に入り、モニタリングポストを確認して驚いた。線量測定きの置かれている場所の周りは徹底的に除染され、表土も入れ替えられていた。持参した測定器で地上一メートルの線量率を測ってみると毎時1.2マイクロシーベルト(単位は以下同)だったが、5メートル離れた場所では2.4あった。しかも測定器の下には分厚い鉄板。これでは直下からのガンマ線はかなり遮られる。実際に、文部科学省の公表値は1を下回っている。


 飯館村は原発事故で全域が高濃度の汚染されたが、村内でも汚染度に濃淡がある。南部の長泥地区では、いまだに10を超える値が計測されるところがある。なのに発表される飯館村の値は比較的低い地区の、しかも除染された場所に置かれた測定器の値なのだ。村の現況を代表しているとは到底言えまい。同行した京都大原子炉実験所の今中哲二助教は「モニタリングポストの用をなさない」とあきれた。


 文科省に問い合わせると、除染は内閣府が実施したため関与していないという。内閣府は「モニタリングポストが置かれていたことを認識していなかった」と答えた。事前に調整しなかったというのだ。だが、ポストの周りを特に念入りに除染した(ように見える)のはなぜか、答えはなかった。


(小沢 祥司=環境ジャーナリスト)









 私自身は福島県の現地のモニタリングポストを実際に見たことはないです。しかし、これが事実であれば、福島県にあるモニタリングポストの値は現状を現しているけど、一般の人々が生活している場所の数値の指標とはならないでしょう。



 東京都でも線量の数値を高さ18メートルで測っているという実態もあります。


 ただ、そろそろ線量の数値で右往左往してもしょうがないのかなという思いがあります。線量の数値は基本的に外部被曝の数値。しかし、これからボクたちが特に気を付けなければいけないのは、内部被曝。線量よりも土壌汚染の計測や食品の計測に移行していく必要があると私は思います。









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