東京電力は3日の記者会見で、福島第一原発で同日午前に働いた下請け業者の作業員1人が線量計「APD」を着けずに作業していたと発表した。同原発では線量計を鉛カバーで覆って働かせる「被曝(ひばく)隠し」が発覚。再発防止に取り組んでいた矢先の不祥事で、安全管理のずさんさが改めて問われる。 |
東電や工事を請け負ったグループ会社の東京エネシスによると、この作業員は20代男性で、他の3人とともに午前7時ごろから午前11時ごろまで4号機南西側で配管作業をした。作業後に本人がAPDを着けていなかったことを申し出たという。厚生労働省は労働安全衛生法違反の疑いもあるとして調べる。 |
この記事でも東京エネシスの名前が…
福島第一原発の作業員が身に着けている線量計に鉛板が入っていた!!「鉛で隠さないと、線量なくなったら仕事にならないんだ」
東電の松本純一原子力・立地本部長代理は記者会見で「APDは日々の被爆線量の管理に必須の道具なので重大な問題だ」として安全管理の不備を認めた。過去にも同様の事例があったことも明らかにしたが、件数などは調査中とした。 |