孤立死か?都営団地に女性2遺体(nikkansports.com)
7日午後2時半ごろ、東京都多摩市諏訪4丁目の都営団地の一室で、女性2人が死亡しているのが見つかった。室内に荒らされたような跡はなく、警視庁多摩中央署はこの部屋に住む母親(80)と娘(49)とみて身元確認を急ぐとともに死因を調べている。孤立死の可能性もある。(nikkansports.com) |
◆発見の経緯
週に1度、母親の訪問介護に来ている看護師らが異変に気付き、施設を通じて通報した。8月1日にこの部屋で診察した医師が母娘と会っており、郵便受けには3日の朝刊から新聞がたまっていた。(nikkansports.com) |
7日午後2時半ごろ、多摩市の都営団地の部屋で、80歳と49歳の女性とみられる2人が死亡しているのを救急隊が見つけました。病気を患っていた80歳の女性を訪ねた介護福祉士が、部屋の前にたまった新聞を見つけて通報しました(テレ朝ニュース) |
あえて2つの記事を並べました。
●nikkannsports.com(共同通信の記事)は「訪問介護に来ている看護師ら」
●テレ朝ニュースは「80歳の女性を訪ねた介護福祉士」
記述が違います。
これは、テレ朝ニュースが正解。また、別のソースでも介護士という表現を使っています。訪問介護に来るのは基本的に介護福祉士かホームヘルパー。看護師も医療行為を行わなければ、それに当たると思いますが、まずないケースです。共同通信は頑張りが必要です。
母親とみられる女性は6畳間のベッドで、娘とみられる女性は隣の4畳半の布団の上で、それぞれ倒れて亡くなっていた。(日本経済新聞) |
多摩中央署によると、母親はパーキンソン病を患いほぼ寝たきりで、腹部から摂取する栄養剤がなくなっていた。介護していた娘も統合失調症の治療を受けていた。室内には薬が散乱していたという。同署は何らかの原因で娘が亡くなった後、母親が衰弱死したとみている。(nikkansports.com) |
警視庁などによりますと、1日に医師が訪問診療に来た際には2人に異常はなかったということです。警視庁は、遺体の状態から49歳の女性が何らかの原因で死亡した後、80歳の母親が食事を取ることができなくなって死亡したとみて、詳しい状況を調べています。(テレ朝ニュース) |
これはあえて、併記しました。気になる点があるため。
まずは、亡くなった状況から。
ちょっと不自然な気がします。8月1日に元気だったということから、その後数日間で何かが起きたということ。薬が散乱しているという記述もあったのでオーバードーズ(薬物過剰摂取)が考えられます。娘さんが亡くなれば、寝たきりである母親が亡くなるのは想像に難くありません。
次にボクがすごく気になったこと。
母親は腹部から摂取する栄養剤を使っていたということは、胃瘻(PEG)を造設していたと思われます。
気になる点は、nikkannsports.comの記述、「腹部から摂取する栄養剤が無くなっていた」という点。
栄養剤の購入は、医師の処方か、自分たちで購入するという方法があります。
MSN産経によりますと、生活保護を受給していたとのこと。
娘さんが統合失調症であること、そして生活保護を受けていたという2点を考えると、栄養剤の購入は医師の処方で薬剤師が訪問して届けていた可能性が高いです。定期的に訪問診療していたのであれば、医師が当然栄養剤の残りを確認するはずです。
警察が確認しなければならないこと
1)栄養剤の購入方法(医師の処方か娘さんか)
(医師の場合)
●残りを確認して、8月1日の訪問診療で医師が栄養剤を処方したのか
●薬剤師は届けに来たのか
(娘さんの場合)
●新たに購入したのか
2)もしかしたら、すべて母親に入れてしまった
3)娘さんが飲用したのか(これは聞いたことがないけど、確認が必要だから書きました)
定期的に訪問診療している医師がどのくらいの頻度なのかの記述がないのと、介護士が1週間に1度訪問しているということで確認はしていると思います。もし、栄養剤が無くなったことが、上の記述に当てはまらないと、第三者の介入がある=事件性が出てきます。
あくまで、記事の文章を読んで、気になった点を書きました。文章を書く人が分からなくて書いてしまったのかは何とも言えませんが、どちらにしても、続報がほしいところです。