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過去記事です。

PM2.5とは?PM2.5がわからないので、調べてみた!


PM2.5

今年急に報道されたのではないでしょうか。
昨年や以前はここまで報道していたのか記憶に無いのですが、違和感を感じました。

しかし、PM2.5とは?と思ったので、調べました。
まずは入り口の話。

(2013年2月8日追記)
PM2.5のアメリカの基準値を変更しました。
情報を教えたくださり感謝です( ^o^)ノ


◆PM2.5の基礎


PM2.5とは、大気中に浮遊する空気力学的粒子径(Aerodynamic diameter)が2.5µm以下の小さな粒子状物質(PM:Particulate Matter)をいう。この空気力学的粒子径は、気体中での粒子の運動に基づいて定義された粒子径であり、粒子の密度が分からなくても水と同じ密度の球形粒子として表せる便利な粒子径の表し方である。

大気中の浮遊粒子状物質(10µm以下の粒子で、一般にSPM(Suspended Particulate Matter)といわれている)の環境対策において、PM2.5が重要視された理由は、多くの疫学的研究から呼吸時の気管内への吸入に際してPM2.5がより深部にまで到達し、またPM2.5による死亡率や罹患率がより高くなるなど、数多くの事例が明らかになったからである。

PM2.5の発生源は自然起源や人為活動など様々であるが、最近の調査から主たるものは自動車排出微粒子や大気中で光化学・酸化反応などにより生成した二次粒子であると分かり、これらの削減に向けて積極的に対策が行われている。(説明文転載)

PM2.5の発生源や大気の状態。人体への影響

参考:独立行政法人産業総合研究所


正直全然知りませんでした。
PM2.5はどんなもので、どんなリスクがあるのかをもうちょっと詳しく書いていきます。



◆PM2.5の粒子の大きさ

髪の毛、スギ花粉とPM2.5の大きさの比較
東京都環境局

髪の毛 ―約0.06~0.1ミリ→約60~100マイクロメートル(μm)
スギ花粉ー約30~40マイクロメートル(μm)
そして、PM2.5は、2.5マイクロメートル(μm)

こうして画像を見ると大きさの違いが分かりやす過ぎます。




◆PM2.5の日本の基準と海外の基準

 

◇日本の基準

PM2.5の日本の基準値
http://www.env.go.jp/policy/assess/5-4basic/basic_h23_6/mat_6_4_2.pdf(環境省、PDF)

日本は1年平均値が15μg/m3以下であり、かつ、1日平均が35μg/m3以下であること。

◇アメリカの基準値

PM2.5のアメリカの基準値

アメリカの基準は、1年平均値が15μg/m3以下であり、かつ、1日平均が35μg/m3以下。日本と同じです。


(2012年2月8日追記)
アメリカ環境保護庁、微小粒子状物質PM2.5の環境基準を強化(環境展望台)

2012年12月14日
アメリカ環境保護庁(EPA)は、大気浄化法の下、微小粒子状物質(PM2.5)の環境基準を改正し、年間平均値を12µg/m3に強化すると発表した。


日本よりも少し厳しい措置となりました。


◇WHOの基準値

PM2.5のWHOの基準値

WHOは基準値を示しています。
年間平均濃度として、10μg/m3以下、1日平均濃度として25μg/m3以下としています。


参考:
東京公害患者と家族の会
http://www.t-kougaikanjakai.jp/osirase/data/090513_01.pdf



日本の基準値  
1年     15μg/m3
1日(24時間)35μg/m3

アメリカの基準値

1年     12μg/m3
1日(24時間)35μg/m3
 

WHO          
1年     10μg/m3
1日(24時間)25μg/m3


人体に影響があるから基準値があります。
だとしたら、数値をできるだけ低く設定するのが国の努め。
日本は緩いです。



◆PM2.5の人体への影響


東京公害患者と家族の会の資料(3枚目のスライド)によると、「喘息の原因となっていると言われています」とあります。さらには、同資料で、肺がんの多くはタバコだと言われていたけど、このPM2.5が大きな原因となっているとのこと。

また、PM2.5が人体に与える影響について、環境省の有識者検討会は2008年4/3、心筋梗塞などの循環器疾患肺ガンの死亡率増加などのリスクを認める報告をまとめた。
参考:http://www.naoru.com/dep.htm

独立行政法人産業総合研究所のスライドには、
・気道や肺で細胞を損傷し、炎症を引き起こす
・脳に到達し、アルツハイマー病の原因となる
・心循環器への被害、血圧増加により、動脈硬化患者に悪影響
・金属付着超微粒子は、喘息を極端に悪化させる

まとめると
PM2.5が引き起こす病気
喘息、肺がん、循環器疾患(心筋梗塞など)、アルツハイマー病など




実に様々な病気の原因となっています。しかも、どれも重篤な病気…



◆日本ではどのくらいPM2.5が飛散しているのか。

東京都における季節別PM2.5高濃度パターン
http://www.tokyokankyo.jp/kankyoken_contents/report-news/2010/houkoku214.pdf

こちらは東京都環境公社の報告「東京都における季節別PM2.5高濃度パターン」のグラフ。このグラフは「東大和市における2008年11月のPM2.5とNOxの濃度推移」を表しています。注目は左の縦軸。PM2.5とあります。また、見るべき線は太線です。単位は「μg/m3」。これは1日毎のグラフなので、基準値は35μg/m3です。それを超過している日が結構あります(グラフ区切りが微妙なので、ある程度ということで)。


次に、PM2.5の大きさの画像を使った東京都環境局の資料から。

都内の大気中PM2.5濃度の経年変化
説明不足でわかりにくいグラフです。下の線は1年平均と書いてあります。それに対して、上のラインは短期的評価とあるので1日のことを表すラインと見ていいでしょう。

日本のPM2.5の基準値は1年平均値が15μg/m3以下であり、かつ、1日平均が35μg/m3以下です。これを見ると、基準値より下になったのは平成21年度の町田市のみで、あとは基準値を超えています。

このデータを見つけるのはそんなに難しくなかったです。むしろ、基準値を下回るデータを探していたのですが、時間切れで見つけられませんでした。

PM2.5の基準値が日本で決められたのは、平成21年9月9日。
その時点では、まだ基準値を下回れずにいたと考えられます。



◆PM2.5を防ぐためには


一番大切なのは防護するということです。
どうすれば、PM2.5を防護できるか。
http://news.toremaga.com/entertainment/entnews/463842.html
こちらのサイトに参考となることがあります。


屋内での注意
☆ドアや窓を閉め、風が通るすき間もふさぐ
☆フィルターや空気清浄機の使用

外出・運動時の注意
☆汚染の激しい日を避ける
☆外出の時間をなるべく減らす
☆運動するなら、激しいものから軽いものへ
☆交通の激しい沿道を避ける
☆マスクを着用する(N95規格のマスクはPM3の95%を遮断)



いずれの方法も放射性物質や花粉症のような対策が必要となってきます。
もし出かけるのであれば、ゴーグル・マスク・そして帽子も忘れずにしていきたいところです。



こうして、時間をかけて調べたのは、PM2.5をただ怖い怖いと言って終わるのではなく、今後のために、きちんと知って対処していくようにしていこうと思ったからです。正しく怖がること、それは人として当然のことです。放射性物質もアスベストもそうです。基準値どうこうではなく、正しく知って、正しく怖がる自由がボク達にはあります。



もし、間違いや、追記した方がいいことがあったらお知らせください。
PM2.5に関してはド素人のため、抜けている情報などあると思います。




記事が良かったなと思ったら、拡散していただけると嬉しいです( ^o^)ノ





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