スポンサードリンク

過去記事です。

甲状腺に溜まるのはヨウ素だけでなくセシウムなども溜まり、嚢胞やしこりの原因となる―矢ヶ﨑克馬氏(1/2)

2012年4月16日たね蒔きジャーナル矢ヶ﨑克馬氏出演部分前半の書き起こしです。
1年ほど経っておりますので、甲状腺がんの話は以前の情報となります。しかし、書き起こしをしていて、内部被曝の基礎的な部分の確認ができました。


後半はコチラ
http://nekotoenpitu.blogspot.jp/2013/03/tanemakiyagasaki201204162.html



甲状腺に溜まるのはヨウ素だけでなくセシウムなども溜まり、嚢胞やしこりの原因となる―矢ヶ﨑克馬氏(1/2)

内部被曝 (岩波ブックレット)  





(書き起こしここから)

水野:
たね蒔きジャーナル今日の特集です。えー今週はですね、このたね蒔きジャーナル,スペシャルウィークということで、知られざる内幕というシリーズを立ててお送りして参ります。で、今日、最初の日はですね、内部被曝の知られざる内幕でございます。琉球大学名誉教授の矢ヶ﨑克馬さんとお話をさせて頂きます。矢ヶ﨑先生、こんばんは

矢ヶ﨑:
こんばんは。矢ヶ﨑です

水野:
水野です。どうぞよろしくお願いします

矢ヶ﨑:
よろしくお願いします

平野:
毎日新聞の平野です。よろしくお願いします

矢ヶ﨑:
よろしくお願いします

水野:
えー矢ヶ﨑先生はですね、去年の暮、大晦日の時にもお話をいただきました。あの時におっしゃっていたのはですね、市民と科学者がやっぱり一緒になって、この内部被曝の問題をやっていかなきゃいけないということで、市民と科学者の内部被曝問題研究会を作られて、で、ま、あの、科学者の立場で矢ヶ﨑さんは市民と一緒になってこの問題に取り組んで被曝を防ごうという活動をなさっている、そういう先生でいらっしゃいますけれども、矢ヶ﨑さん、早速ご質問をリスナーの方から頂いております。

これはですね、昨年の暮に出られた時にたぬきわんわんさんという方がくださったメールですけども、昨年の暮のお話で、内部被曝をすると鼻血が出るんだということを言われて、これが世間でも話題になっているということなんですが、この鼻血というような一つの症状ですね、原発事故から1年少し経ちました。今どんな状況になっているのか、特に子どもたちの状況からお話くださいませんか

矢ヶ﨑:
はい、えーとですね、あの、ひとつのきっかけとなったのは、東京町田市のですね、市民グループの皆さんが町の中の子ども達なんかを調査した結果で、それの結果はですね、今まで3月11日以前には鼻血なんか出したことのない子どもが鼻血を出すようになった、それも大量に水道の蛇口をいっぱい開いたようなすごい出方をするようになったというような話が何人の子どもさんにも現れておりましてね

水野:
それは1人ではなく、複数

矢ヶ﨑:
はい

水野:
それは、10人とか20人とかっていう単位で、どれくらいの数とか言えるんですか

矢ヶ﨑:
えーとですね、あの、こういう症状は町田市の子どもだけでなくて、例えば、沖縄に避難している家族のお子さんにも現れているというに、全国を見ると、それこそ福島近辺だけでなく、いっぱいのそういう方がいると思うんですよね。町田市の結果の第1次調査の結果というのはね、百何人の子どもに鼻血その他の異常が出てきたという、そういう結果でありました

水野:
あの、今のお話ですと、子どもさんが鼻血を出すというだけで言えばね、鼻血って出やすいものかと思いますが、その量が半端じゃ無いですね。水道の蛇口をひねってジャーっと出るような感覚で出てくる

矢ヶ﨑:
あのーそれでですね、この鼻血の特徴というのは、普通の鼻血というのはですね、何らかの外傷があって、そこで毛細管を切ってしまって出てくるというようなものがかなり普通だって言われておりますよね

水野:
そうですよね

矢ヶ﨑:
あの、お医者先生に見てもらっても目で見える外傷がないという状況で鼻血が出ているというようなことが特徴だと思います

水野:
傷がないのに、大量の鼻血が出る、そんなことはこれまでにはなかったことだと

矢ヶ﨑:
えー、あのー、そういう私は臨床的な仕事をしているわけじゃないんですけれども、あのー、とにかく、今まで鼻血なんか出たことがない人たちに、こういう鼻血が出るようになったというような変化が、私は非常にやっぱり危惧して、こういうニュースを伺いました

水野:
そうですね。内部被曝の研究の第一人者でいらっしゃる矢ヶ﨑さんからご覧になるとこれは非常に気になる情報かと思いますが、こうしたことが、なんかこう、政府レベルでは別に問題になってないんですよね、何か注視されているというわけではないですよね

矢ヶ﨑:
ええ。ない、あの、逆にこの鼻血というようなことではないんですけれどもね、あの、福島で原子炉に近い4市町村の3765人の子どもたちの甲状腺の検査をした所、ちょうど30%くらいにですね、しこりと嚢胞が見つかったと言うニュースが1月(2012年)にありましたけれども

水野:
ありました。はい

矢ヶ﨑:
こういうことについてもですね、いろいろ最近のこのベラルーシの研究結果などを見ているとですね、ベラルーシというのはチェルノブイリ原発事故の(聞き取れず)に入っている国でありましてね、チェルノブイリ周辺の3国、ベラルーシ・ウクライナ・ロシアが周辺国だなんて言われているところなんですが、そういうところの研究結果と比べて、比較してみるとですね、今度の健康状態の悪化が予測されるような非常に、あの、そういう厳しいものを持っているんだなと私は判断しておりますが

水野:
これはあの、矢ヶ﨑先生、福島県の検査ですよね。原発に近い所、南相馬市・川俣町・浪江町・飯舘村、こうしたところの子どもさんたちの甲状腺を調べたら、3割ほどの子どもたちにしこりと嚢胞っていうんですか、が見つかった。ただ、これをね、しこりがあっても問題はないんだと、確か福島県側は言ってるんじゃないですか


矢ヶ﨑:
そうですね、あの、悪性でなくてよかった。今後2年間は調査しないだなんていうようなことも付け加えて言っているようなんですよね。ただ、この嚢胞・しこりというのはですね、北海道に避難されている方の子どもさん達、こちらは統計が170名くらいなんですけれども、この甲状腺の検査結果にですね、こちらが20%もの子どもたちに嚢胞・しこりが出てきているということでですね、もっと調べれば、実態的な変化というものが、もっと広範なものになって見えてくるんじゃないかと心配しております

水野:
平野さん、今の段階で問題はないってふうにまた決め付けるということも何か(聞き取れず)

平野:
継続的な調査が少なくてもこういう方々に対してはしないとダメですよね

水野:
子どもなんですもの

矢ヶ﨑:
ええ。あの、嚢胞・しこりというものが、客観的に見れば何らかの刺激がないとできっこないものだと思います。それでですね、私が先ほどベラルーシの調査結果で大変に危惧する内容を思っているようなことと申し上げたのはですね、んん、あ、すみません。バンダジェフスキーさんという方がですね、1997年にベラルーシで亡くなった市民の方合計230名の臓器解剖をしてですね、セシウム137、放射性物質なんですけれども、これが臓器の中でどんな風にあるかというそういう調査を致しました

水野:
臓器の中にセシウムが蓄積されてるわけですね。それを解剖して見てみたと

矢ヶ﨑:
はい。それで、あの、結論としては、あらゆる場所にセシウムが蓄積されている。それで特にですね、子どもの甲状腺には他の部位よりも2倍3倍と、あの、いうくらいの高い値が蓄積されていたんです。で、あの、この結果がですね、甲状腺にはヨウ素が集められるということはどなたもご存知だと思うんですけれども、これがですね、ヨウ素だけでなくてセシウム137が他の臓器よりも飛び抜けて集められているということはですね、あの、この原因は私はおそらく、放射能の埃が微粒子として体の中でも存在していて、ヨウ素が甲状腺に入るときにですね、微粒子として入るもんだから、微粒子の中のセシウムが一緒にたくさん甲状腺に入ってしまうという、そういうことだと思うんですがね、ところがこの結果が恐ろしいのは、ヨウ素の放射ってのはヨウ素は8日が半減期と言われて

水野:
ええ。早くなくなるんですよね

矢ヶ﨑:
なくなってしまっております。ところがね、セシウムっていうのは半減期が30年で、今なお、打撃、放射線が打撃を繰り返している、そういう被曝真っ最中という、そういう状況を甲状腺に提供してしまっているんですよね

水野:
ええ。つまり、セシウムっていうのは30年経って半分になる程度ですから、子どもさんの体内に呼吸などを通じて、例えば入った時に、あの食べ物もそうでしょうけどね、入った時に、子どもさんの一生を通じて同じ場所でずっと分子を破壊していくということが起こりうるってことですね

矢ヶ﨑:
はい。あの、体の中に入ってですね、血液に乗って、体を循環しているような状態にあるものはですね、生物学的半減期と言って、大人で言えば80日、子どもで言えば40日くらいで半減期になっていくというような、そういうことが言われておりますが、臓器の中に入るとなかなか出てこないもんですからね

水野:
はー、出てこない

矢ヶ﨑:
で、今おっしゃったように、ずっとそこで放射を続けるという状態になりますので、それが今のこの甲状腺にしこりや嚢胞が見つかった子どもたちの、この嚢胞やしこりを作った原因であって、さらにこれに被曝がずんずん重なっていくということを想定した場合にはですね、とても怖い高度の病状変化がありうると判断せざるを得ないと思うんですね



(書き起こしここまで)

隠された被曝  小出裕章 矢ヶ崎克馬 3・11原発事故を語る (書きおろし・内部被曝の危険(矢ヶ崎克馬))  ひろがる内部被曝 Q&Aプラス最新解説


後半はコチラ(まだ書き起こし中)
http://nekotoenpitu.blogspot.jp/2013/03/tanemakiyagasaki201204162.html



たね蒔きジャーナル
矢ヶ﨑克馬氏出演分


◆2011年7月20日出演分
セシウムはベータ線を出してバリウムに変わって、バリウムはガンマ線を出す。2本の放射線を出します。矢ヶ﨑克馬氏(1/2)

内部被曝により変成された遺伝子の恐ろしさ。1つは晩発性のがん、もう1つは子どもや孫に伝わること。矢ヶ﨑克馬氏(2/2)


◆2011年7月25日出演分
原爆による放射線の影響には2つあり、1つは瞬間的に起こった初期放射線、もう1つは核分裂により作り出されたたくさんの放射性の埃による内部被曝。。矢ヶ﨑克馬氏(1/2)

(内部被曝で)一番危険度の高い遺伝子の切断、それから遺伝子が切断されただけでなく、生物の修復作用があって、つなぎ間違ってしまって、遺伝子が組み替えられてしまう。矢ヶ﨑克馬氏(2/2)


◆2011年8月1日出演分
(作業員の限度値を上げたのは)労働者の命を軽視する非常にやってはならない決め方―矢ヶ﨑克馬氏(1/2)

外部被曝的にガンマ線で捉えた線量を600倍すると内部被曝の酷さがわかる―矢ヶ﨑克馬氏(2/2)

◆2012年4月16日出演分
甲状腺に溜まるのはヨウ素だけでなくセシウムなども溜まり、嚢胞やしこりの原因となる―矢ヶ﨑克馬氏(1/2)

市民の皆さんは100ベクレルで大丈夫だとか、50ベクレルまで大丈夫だとか、そういう考え方を絶対しないでいただきたいというのは、私、切に訴えます―矢ヶ﨑克馬氏(2/2)


記事が良かったなと思ったら、拡散していただけると嬉しいです( ^o^)ノ






にほんブログ村 環境ブログ 原発・放射能へ ◀クリックで人気ランキングに投票を!
クリックするとこのブログが加点され、ランキングが上がります。


◆ブログ記事の充実・内部被曝の小さな勉強会開催のため、
こちらのリンクからAmazonでお買い物していただけると助かります。

訪問者数の多い記事