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過去記事です。

NAFTAのISD条項における訴訟でアメリカは正に無敵!!


NAFTA(北米自由貿易協定)は、はカナダ、メキシコとアメリカ合衆国によって署名され、北アメリカにおいて3か国による貿易圏を生み出した自由貿易協定である。


このNAFTAのISD条項における訴訟で、カナダ・メキシコは全敗に対し、アメリカ合衆国が全勝しているいう事実に驚きを隠せません。ぜひ、多くの人に見て欲しいです。




そもそも、ISD条項とは??

投資家対国家の紛争解決 (Investor State Dispute Settlement、ISDS) 条項(以下「ISDS条項」という。)とは、当該条項により保護される投資家に対し、外国政府に協定に違反する行為があった場合の問題解決手段として、国際法上の自らの権利として外国政府を相手方とする紛争解決の手続を開始する権利を与えるために、国際取引に関する条約に置かれる条項である。ISD条項と略される場合もある。
投資家対国家の紛争解決-Wikipedia


この件について、山浦ひさしのトコトン!1スタ:愛知テレビに出演した堤未果氏と三橋貴明氏がTPP、そしてISD条項についてコメントしております。




TPPについて堤未果さんが解説した部分をピックアップします。
この番組全部書き起こししているブログから一部転載します。

堤「まずISD条項というのは企業のためのものなんですね」

山浦「はい、輸出企業というか」

堤「これ、じゃあ訴訟を起こされたときに裁判をどこでやるかというと、国際投資紛争解決センターというとこでやるんですが、これが世界銀行の傘下の機関なんです。世界銀行というのはアメリカがいちばん支配力が強いんですよ。なので、元々ここの場所自体が非常にアメリカの力が強い。それから、二つ目は、投資紛争解決センターですから、判決の基準が、例えばその国の国民にとってどうか、環境にとってどうかということではなくて、あくまでも投資家にとって実害があるかどうか、ということで判定されるんです。ですから、非常に企業寄りになっているわけです」

山浦「そもそも裁く場がちょっとアメリカ寄りだということですか?」

堤「非常にアメリカ寄り」

三橋「しかも、これね、密室裁判なんですよ」

山浦「あ、そうなんですか?」

三橋「そうです。さらに、控訴できないんですよ」

山浦「ええ?」

三橋「一回負けたら終わりなんですね」

山浦「そうなんですか?」

三橋「そうです。ISDってそういうもんなんです」

名越「そうなんですか?」

山浦「これをTPPに関しても乗っけようと」

【政府は必ずウソをつく・後】TPPの真実とコーポラティズムと政府のウソ-Sekilala&Zowie


ISD条項は企業のためのもの!

訴訟を起こされた場合、その裁判を投資紛争解決国際センター(堤さんは「国際投資紛争解決センター」と言っておりますが、どうやら投資紛争解決国際センターがきちんとした名称のようです)で行います。この投資紛争解決国際センターは世界銀行の傘下です。

世界銀行(せかいぎんこう、英語: World Bank、略称:WB)は、アメリカ合衆国ワシントンD.C.に本部を置いていますアメリカの影響が強いというのも納得です。

行われる裁判は密室で行われ、1回負けたら終わりで、控訴はできないようです。
(三橋貴明氏の発言より)


投資紛争解決国際センター(ICSID)とは?

投資紛争解決国際センター ( ICSID, International Centre for Settlement of Investment Disputes ) は、「国家と他の国家の国民との間の投資紛争の解決に関する条約」のもとに設立されました。この条約は1965年に署名が開始され、翌1966年に発効しました。
ICSIDは国際投資紛争の調停と仲裁を行う場を提供することで、外国投資の促進に貢献しています。ICSIDの存在は、国家と外国投資家が信頼関係を育む一助となっています。国際投資協定の多くはICSIDを仲裁機関に指定しています。また、紛争解決や外国投資法に関する出版物も発行しています。
投資紛争解決国際センター( ICSID )


さて、以上を踏まえた上で本題に。


ISD条項でアメリカは無敵!!


番組で紹介していた表のスクリーンショットです。

NAFTAにおけるISD条項の勝率-【政府は必ずウソをつく】


2010年10月1日まで、NAFTAのISD条項の訴訟件数は、カナダ28件、メキシコ19件、アメリカ19件。

カナダは28件の訴訟で全敗、全て賠償
メキシコは19件の訴訟全敗、全て賠償

そして、
アメリカ合衆国!!
19件に全勝し、賠償ゼロ!!

一目瞭然です。
ISD条項の恐ろしさがとてもわかりやすすぎる表だと管理人は思いました。







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