福島県田村市船引町の船引運動場応急仮設住宅(約180世帯)で21日朝、1人暮らしの男性(71)が自室で死亡しているのを同市職員が見つけた。県警田村署などによると、病死とみられ、死後約1週間。 |
やはり起きてしまっております。
男性の部屋のテレビがついたままなのを不審に思った仮設の住民が20日午後10時過ぎ、市に連絡。市職員が21日午前8時ごろに玄関の鍵を開けて入り、台所でうつぶせで倒れている男性を発見した。 |
田村市によると、男性の自宅は、東京電力福島第1原発から二十数キロの同市都路地区にあり、昨年6月から約20キロ離れた同仮設で1人で暮らしていた。 |
お悔やみ申し上げます。
仮設住宅
災害があった時に集団で暮らす避難所から、家族単位で過ごせるように計らい、きちんとした住宅確保までの一時的な住宅。基本的にプレハブなので、近隣の音は筒抜けです。
仮設住宅の問題点
○仮設住宅の立地
仮設住宅は空いている土地に建てるため、いろいろな面で不便なところに建てられているところが多いです。今回の東日本大震災後の仮設住宅を何件かまわりました。驚いたのは、海岸線が見えるところ、津波の被害にあったところからさほど離れていないところ、周りに全く何もないところがありました。
また、東日本大震災のケースではないですが、急な坂道の上にあるところもありました。これでは高齢者の方が気軽に出かけられません。医者にも行けないし、スーパーも車で行かないとないというところもあります。
○仮設住宅の入居
仮設住宅への入居は抽選です。ですので、コミュニティの破壊につながります。仲が良かったお隣さんとの交流は一切できなくなる可能性があります。小学生は近所に学校の友達がいて、いつも遊んでいたのに、それができなくなります。そうすると特に高齢の方は、ふさぎがちになります。また、足元の条件が悪いところが多いです。玄関を出たら段差があったり、砂利道があるケースもありました。これでは足が悪い人は出かけようにも出かけられません。
孤立死は簡単にこうすればいいということは簡単に言えないのが事実です。しかし、本気で向き合っていくようにすれば、確実に防げた例もあるはずです。今後の自治体の動きを見守りたいです。