9月中に発足する予定の原子力規制委員会の委員長候補である田中俊一・前原子力委員会委員長代理は23日の衆院の議院運営委員会に、委員長として「事業者と一線を画する」などとした文書を提出した。田中氏の委員長就任をめぐっては与野党の一部議員から、原発推進で利害を共有してきた「原子力ムラ」との関連を指摘する声が出ており、文書提出で批判をかわしたい考えだ。 |
文書では、原発の再稼働をめぐり「新たな調査の結果、活断層による影響があると判断すれば稼働を認めず、廃炉を求める」と明言。原子力規制委員会設置法に盛り込まれた運転から40年経過した原発を原則廃炉にするルールについては「厳格な運用を行う」としたうえで「安全性の確保に僅かでも曇りがある可能性があれば、躊躇(ちゅうちょ)なく運転の終了を判断する」との意向を表明している。 |
活断層の存在を知りつつ再稼働を止めなかった事実を全く言及せず、「安全性の確保に僅かでも曇りがある可能性があれば、躊躇(ちゅうちょ)なく運転の終了を判断する」とどうして軽々しく言えるのでしょうか。
また、与野党の議員から批判の対象となっている「原子力ムラ」との関連に関しては「原発事故への深い反省を一時も忘れることなく、事業者と一線を画した規制行政を必ず実現する」と強調した。 |
田中氏はすでに今月1日、衆参両院の議院運営委員会で委員長候補としての所信を表明済み。再度の文書による所信表明は異例だが、与野党の一部議員からの国会合意人事案への反対が強いため、再び事業者からの独立性などを強調することで委員長就任への理解を得ようとしたとみられる。 |
これに先立ち、斎藤勁官房副長官は民主党政調幹部会で、原子力規制委員会の委員長と委員4人の同意人事案は差し替えず、原案通りで国会での採決を求めると説明。民主党内での調整は前原誠司政調会長に一任するとした。 |
こういう茶番劇を作り、それをマスコミが報道。それでいいと思っている政府や官僚の方々。このような国の一大事に関わることをまたしても密室にて進めていく姿勢に、「反省の色が見えない」のです。