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過去記事です。

人工放射能と自然放射能の違いを説明する埼玉大学名誉教授市川定夫氏の講義の動画がわかりやすいので文字起こししました!


埼玉大学名誉教授・市川定夫氏(放射線遺伝学)の講義。

原発由来の放射能と、自然由来の放射能を同列に並べ比較する原発推進派のウソが分かります。





ナレーション:
推進派は輸入食品に含まれる放射能や原発が日常的に放出する放射能をことさら自然放射能と比較して見せる。このような比較に意味があるのだろうか

市川定夫氏:
カリウム40っちゅうのは、正しいカリウム、地球上の存在するカリウムのうちのほぼ1万分の1です。1万分の9999は放射能の安全なカリウムなんですが、1万分の1の割合でカリウム40っちゅうのが混じってます。ただ、それでも1万分の1なんだけど、みなさんが天然の放射能から受ける被曝のほとんど大部分がこれなんです。この次に多いのがラドンです。時々、ラジウム温泉とかラドン温泉なんか行かれるとそのラドンの被曝がちょっと加わる。

カリウムっちゅうのはそういたずらものが混じってますから、生物はものすごくその地球上に出た生物は、カリウムによく適応しています、こういういたずらものがあるカリウム。カリウムっちゅうのはどんどん我々の体に入ってくるけど、どんどん出ていくんです。入るスピードと出るスピードが同じなんです。われわれ体の中にカリウムを蓄える器官とか組織はまったくありません。植物にもない動物にもない。微生物にもありません。カリウムは、みなさんご存知のように窒素・リン酸・カリという3代肥料の一つで、絶対に必要なんですが、どんどん取り込んでどんどんだして、循環させて利用する。それなぜか。こういういたずらものが混じってるから。カリウムをどんどん蓄える生物を進化の途中で現れたとしたら、その生物は被曝は大きくなりますから、そういう生物は不利ですから栄えなかった。つまり、現在まで生き延びてるっていうのは、この地球上で不利な性質を持たなかったから今生き延びているわけで、ですから、現在の生物はすべてカリウムを蓄えないのはそうなんです。

さて、このセシウムっちゅうのは残念なことに、天然のセシウムには放射能があるやつはないんですが、こやつを原子炉の中で作りますと、カリウムと化学的性質は同属ですからよく似ているんです。よく似てますからセシウムはどんどん入ってきます、残念ながら、体のどんな(聞き取れず)

やはりカリウムと同じようにどんどん出ていく。しかし、問題がある。我々の腎臓、物を排出する腎臓はセシウムに対しては排出する能力はちょっと疎いんです。胃壁とか腸壁を通って入ってくる速さはこれと同じなんですが、出ていく速さが少し遅いんです。ほとんど出ていくんですが、例えば、100入るたびに1個は残っていく、100入るたびに1個は残っていく(聞き取れず)、だんだんたまっていくのがセシウム。ですから、ジワジワジワジワと時間をかけて増えます。

ナレーション:
ラップランドの人たちは、事故から1年もたって、体内のセシウム量が急激に上昇した


市川定夫氏:
原発を推進される側はいつもこれの比較。絶対にごまかされない。この比較を原発を推進する側はやる。で、私たちは本当に比較しなきゃなんないのはこっちなんです。さっき言ったカリウム40。こういうものが天然に昔からあったわけです。そういうものがあったら、そういう危険なものになる元素は、人間は、人間じゃなく全生物はそういうものを蓄えないという形で適応しているわけです。つまり、進化と適応、生物の進化と適応の過程で総合してきたものに対しては、それを潜り抜けたものしか生き残ってないという形で、結果として。だから、こういうものを蓄えない、天然のこういう蓄えない生物だけが生き残っているという形で、適応して、自然の放射性核種を濃縮する生物は1つもいません。

ところが、ヨウ素。ヨウ素はさっきも言ったように、天然のヨウ素は全部非放射性でしょ。放射能がないヨウ素だから、われわれは安心して、植物は安心して、何百万倍も濃縮したし、われわれは安心して甲状腺に集めて利用しているわけです。安全だったからそういう性質が貴重な優れた性質になりえた。ところが、その安全だった元素に、安全だった元素に放射性の核種を作ったらダメなんです。

濃縮するやつを考えてみますと、今までその元素には放射性が無かった、そういう元素に放射性のもの作った時に濃縮する。セシウムもそう。セシウムも天然のものはカリウムと一緒に入ってきても非放射性ですから何にも怖くない。勝手に入りなさい。ね。ところが、こんなものを原子炉の中で作り出すもんだから、これも今言ったようにジワジワジワジワ蓄えられてしまう。ストロンチウム90もそうです。天然のストロンチウムは非放射性でカルシウムの性質に似ていて、カルシウムがあるところにはストロンチウムは全部いつでも入ってきます。ただ、天然のストロンチウムが入ってきたって、一向に構わないんです、非放射性ですから。

ところが、原子炉の中でストロンチウム90とか放射性のストロンチウムを作るとこのなか入っちゃう。ストロンチウム90もこれに近い、半減期が28年ですから。だから、ゼロ歳の時に骨の中に入っちゃう、ストロンチウム90はね。入っちゃったら、その人が28歳になっちゃってもまだ放射能は半分残っているんです、骨の中。中から被曝を与えています。ストロンチウムが入ると白血病だとか骨髄癌にかかりやすいっちゅうのはそれなんです。骨に入って、至近距離から骨髄とかに照射しているわけですから。ね。そういう、これまでその元素に放射性のなかったものを放射能作った時に濃縮するんです。それが人工放射能の濃縮といいます。今まで、天然にそういう濃縮するものはないっちゅうのは適応の結果なんです。われわれが自然、進化と適応の過程で1回も遭遇したことはない。原子力が始まってから初めてできたものに対して、われわれはそういう適応を持ってないのです。


昔はですね、人工放射能も自然放射能も同じようなものだと考えたのも一理あったのです。私もそう習ってきたし、私もそう思っています。なぜなら、ウランの核分裂の結果できる人工放射性の核種が出す放射線はα線がβ線かγ線なんです。天然にある放射線もα線がβ線かγ線なんです。出す放射線は同じだと。ウランの分裂の結果できるものも、天然にあるものも、出す放射線は同じなんです。で、放射能っちゅうのは放射線を出す能力。最終的にはわれわれの生物に傷をつけるのは放射線ですから、放射線が同じだから、人工でも自然でも同じじゃないかと昔は考えたんです。

ところが、それは間違ってる。挙動の違いがあったわけです。濃縮するかしないか。それがわかった後なのに、推進側はそんなこれがダメと言うことになって、私たちの(聞き取れず)。放射線の問題にしている。人工の放射線でも、例えば、医療の放射線を出して来たり、自然に、天然に、宇宙から飛んできているやつもみんな放射線放射線みなさん傷つけてるんですよ。人工にも自然にも差はありませんよ。放射線と(聞き取れず)差はありません。ここには差はないんです。だけど、放射線が同じか違うかではなかったんです、問題は。放射線を出す能力を持ったこういうものが、我々の中で蓄積するかしないかの違いなんです。


ナレーション:
ヨウ素131やセシウム137、ストロンチウム90といった人工放射能は生体内に濃縮蓄積し、生物がこれまで適応してきた自然放射能とは比較できない影響を人体に及ぼす。



市川定夫氏プロフィール
1935年大阪府生まれ。京都大学農学部卒・同大学院修了。農学博士。米国ブルックヘブン国立研究所研究員、メキシコ国立チャピンゴ農科大学大学院客員教授、埼玉­大学理学部教授等を経て、現在、埼玉大学名誉教授。その間、伊方原発訴訟や原爆症認定訴訟などの原告側証人として放射線と遺伝の関係を証言。また、ムラサキツユクサの研究­は有名で、ごく低線量でも生物に影響があることを証明。1995年から原水禁国民会議副議長を務め、今年4月に議長に就任。


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