しかし、管理人はある本を読んでから、それは少なすぎるかなと思っていました。
そして、見つけた海上保安庁のデータ。
ここにはストロンチウムの放出量がかなり多いことがわかります。
「原子炉内ではセシウム137もストロンチウム90もほぼ同じ割合で生成される。だから内部被曝をした体内からセシウム137が検出されると、それはストロンチウム90も体内にある可能性を示唆している」
「放射性物質の正体」山田克哉著(PHP Sciense World)P203~P204
管理人は「放射性物質の正体」の中の文章で一番驚いた部分です。
この文章を見てから、放射性ストロンチウムの大気もしくは海洋への放出量は、相当量あるのではないかと見ていました。
そして、昨年の海上保安庁のデータに、海水を調査した結果がありましたので、紹介します。
◆放射性セシウムと放射性ストロンチウムの割合は、2:1??
外洋海域における放射能調査結果について-海上保安庁
平成24年4月24日
海上保安庁のデータは、セシウム134とセシウム137、そして、ストロンチウム90の測定結果が載っています。
エクセルを用いて、おおよその割合を計算しました。
試料採取点ごとの比率の平均を出しました。
その結果は…
セシウム137:ストロンチウム90=66:34(小数点以下一桁で四捨五入)
割合としたら約2:1です…
自分でも計算して驚きました。
ストロンチウムは、セシウムより沸点が高いですし、セシウムはカリウムに似た性質を持つのに対し、ストロンチウムはカルシウムに似た性質を持っています。セシウムはカリウムに似ているので、水溶性ですが土壌により吸着します。ストロンチウムは水によく溶けます。その違いもあって上記データのような結果であるとも考えられます。
しかし、大事なデータの一つとして、知っておくことは必要かと思い記事にしました。
放射性核種ごとに異なる性質を持っているので、土壌だけでなく、人が住んでいる場所、河川や山林、海、至る所の測定をお願いしたいです。
◆主要放射性核種の沸点
セシウム 摂氏671度
ヨウ素 摂氏184度
ストロンチウム 摂氏1382度
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