そして、原子力発電所のリプレース(建て替え)は経済産業省で検討事項としていくことを決めたようです。
毎日新聞の記事から読み解きます。
◆原子力発電所のリプレース(建て替え)
<経産省>原発建て替え検討 有識者会合の中間整理案-毎日新聞
経済産業省は17日、原子力政策の方向性を議論している有識者会合で年末にまとめる中間整理の中に、原発の建て替え(リプレース)を検討事項として盛り込む方向で調整に入った。安倍政権は原発再稼働を推進する一方、国民の批判を懸念して、14日投開票の衆院選公約でも原発の新増設や建て替えの可否について明言を避けてきた。総選挙直後に突然、原発建て替えの検討を始めることで「選挙での争点隠し」との批判を浴びる可能性がある。 中間整理をまとめるのは経産省の総合資源エネルギー調査会原子力小委員会。中間整理案では、安倍政権が掲げる「原発依存度を可能な限り低減する」方針を達成するためには、「廃炉に見合う供給能力の取り扱いを含めた原子力の将来像が明らかでなければ、電力会社や立地自治体が廃炉を判断しにくい」と建て替え了承の必要性を指摘。今後の原子力政策で「留意する必要がある」とした。 |
経済産業省が中間整理案の中に原子力発電所の建て替え(リプレース)を盛り込むという内容です。まずは、原子力発電所の建て替え(リプレース)について触れます。
◆原子力発電所の建て替え(リプレース)とは…
建て替えは、老朽原発の廃炉と同時に新たな原発を建設する手法で、中間整理案は「廃炉に見合う供給能力」と直接的な表現を避けつつ、原発の建て替えに触れた。 (中略) 原発建て替えを巡っては、中部電力が08年に浜岡原発1、2号機の廃炉とともに決定した6号機の新設計画が中断。また、福島第1原発事故以前は、関電美浜1号機の建て替えや、日本原電敦賀原発3、4号機(福井県)の新増設が検討されていた。 |
とのこと。
廃炉にすると同時に新設をするというのが建て替え。
今後も原子力発電所を新設しようとする動きは途絶えないようです。
では、総合資源エネルギー調査会原子力小委員会の委員の発言を見ていきます。
総合資源エネルギー調査会 電力・ガス事業分科会 原子力小委員会(第9回)‐議事要旨
経済産業省
平成26年11月13日(木曜日)
ページ中間よりやや下 (委員) ●中間整理の骨格が示されたが、原子力の位置づけを分かりやすく国民に伝えることが重要であり、エネルギーミックスの策定がポイントとなる。 ●廃炉については、会計制度の見直しが課題と取り上げられ、タスクアウトされることになったが、第1回でも発言したとおり、新増設・リプレースの方針も入れるべきではないか。 ―中略― (委員) ●欠けているのはリプレース。経済持続性の視点ということで、エネルギーのオプションを用意していくことが大事。建設中の原子炉、高速炉サイクルをどうするのか、経済持続性の視点という観点で書いていただくべき。 ―中略― (委員) ●2つ目は、技術・人材について。依存度低減の中でも国として技術・人材の発展を求めるのであれば、廃炉技術の蓄積も含め、人から人への継承の際の実践の場が必要である。そのため安全性を確認した原発の早期再稼動はもちろんのこと、新増設・リプレース、40年超運転の考え方を明記すべき。 |
途中、いろいろ気になる発言もありますので、ぜひ皆さんご一読を。
ここでは原子力発電所のリプレースの部分をピックアップしました。
複数の委員からリプレースについて意見が出されています。
このことから日本国内において、原子力発電所の新設だけでなくリプレースの動きがあることを知っておきたいです。知ることはとても大切だと思います。
ちなみに・・・
総合資源エネルギー調査会 電力・ガス事業分科会
原子力小委員会、自主的安全性向上・技術・人材ワーキンググループ、放射性廃棄物ワーキンググループ、原子力の自主的安全性向上に関するワーキンググループ、地層処分技術ワーキンググループ、電気料金審査専門小委員会、廃炉に係る会計制度検証ワーキンググループなどさまざまなワーキンググループがあり、それぞれチェックしていくことが大切です。
◆管理人より
12月14日に行われた衆議院議員選挙。その後、数日経つと解散から選挙までの間に行われたニュースが出てきます。原子力発電所のリプレースのニュースもそうですし、さらに小渕優子氏陣営の証拠隠滅(検察の家宅捜索前にHDを破壊。10月の話)もそうです。
選挙後は、選挙報道だけでなく、こうしたニュースに目を光らすといいかもしれません。
ニュースはこうして色んな角度からみるといいですよね!
参考:
記事のWEB魚拓
http://megalodon.jp/2014-1218-1921-31/headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141218-00000010-mai-bus_all
総合資源エネルギー調査会 電力・ガス事業分科会
さまざまな委員会があるので、時折チェックするのもいいです。
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