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過去記事です。

内部被曝と外部被曝。放射能による被曝の影響はどの経路が多いのか。-内部被曝を知る礎19

「内部被曝を知る礎」シリーズ。第19回

チェルノブイリ原発事故後のオーストリアのデータを見て、放射能による被曝の影響の違いを見ていきます。

オーストリアと日本は様々な条件の違いがあるので、絶対的な割合とはいえないでしょう。
しかし、被曝の低減を考える上で貴重なデータとなります。






放射能による被曝
放射能による被曝





















この図はチェルノブイリ原発事故後、オーストリアに住む平均的な人がどの経路で放射能による被曝を受けたかを表しています。オーストリア政府発表によるものです。

◆食品による内部被曝 81%

(内訳)
植物・野菜   26%
ミルクとチーズ 38%
肉       16%

◆地表からのガンマ線 15%


◆吸入 5%

放射能雲
湿分(80~90%)
乾燥分(10~20%)

◆飲料 1%以下


◆魚  0.1%以下


被曝の影響で、飲み物のミルクを含めた食品の割合が8割を超えていること。これはきちんと知っておきたいです。飲料や呼吸による被曝が少ないことに驚きました。さらに、魚は0.1%以下とあります。

日本人は魚を好んで食べます。
さらには、地形が全く違います。飛んだ放射性物質の量も異なるなど、オーストリアと日本は異なる条件があります。

そのため、日本ではこのデータと異なる結果が出ることでしょう。
しかし、被曝からの防護を考える際に、何に重点を置いていけばいいのかを考える際の一助となるでしょう。


参考:
「食卓にあがった放射能」高木仁三郎・渡辺美紀子著
食卓にあがった放射能


内部被曝を知る礎

この内部被曝を知る礎という連続記事は、管理人の内部被曝を知るためのパワーポイント資料を元に少し手を加えて作成しています。

1.放射性物質、放射線、放射能の違い
2.放射性物質から放射線が出る映像
3.放射性物質は集団を形成し、埃にのって飛ぶ!
4.被曝の危険
5.被曝の初期症状
6.被曝による免疫力低下の恐ろしさ
7.外部被曝はガンマ線だけでなくベータ線も影響があります
8.内部被曝とは
9.内部被曝のイメージ
10.放射線によるDNAの切断と異常再結合
11.内部被曝により異常再結合が起きた染色体の画像
12.ヨウ素を少し詳しく知る
13.ストロンチウムを少し詳しく知る
14.セシウムを少し詳しく知る
15.セシウムが取り込まれる場所
16.プルトニウムの恐怖
17.ベラルーシの死因から被曝の影響を考える
18.たとえ1日1Bqでも摂取し続ければ体内にたまっていく!

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