「内部被曝を知る礎」シリーズ。第7回。
今回は内部被曝という名前のシリーズをしていますが、外部被曝も被曝の一種です。正しく知るために、もう一度外部被曝の影響を考えて行きたいと思います。外部被曝=ガンマ線と思われがちだけど、ベータ線やアルファ線はどうなのでしょうか。
外部被曝
外部被曝は、放射線源である放射性物質が体の外にあり、そこから放出された放射線を浴びることです。
図1 |
放射性物質が体の外にある場合は、α線(アルファ線)は45mm、β線(ベータ線)は10m、γ線(ガンマ線)はかなり遠くまで飛ぶことができます。
外部被曝は主にγ線(ガンマ線)が中心となります。ガンマ線は細胞を疎らに傷つけるため、比較的危険性は低いと言われています。ガンマ線の飛距離はおよそ100メートルと言われるため、どうしてもこちらに目が行きがちです。
しかし、外部被曝ではβ線の危険性もあるのです。図1をもう一度御覧ください。β線(ベータ線)の飛距離は最大で10mと言われます。例えば、地表にベータ線を発する核種がたまっていたら、子どもの体だけでなく、大人の体にも影響を与えるだけの十分な飛距離を持っています。β線を発する主要な核種は、ヨウ素131・セシウム137・ストロンチウム90などです。これらのβ線の核種は皮膚表面から少し内部まで届きますが、それ以上は透過しません。
外部被曝においてのベータ線の影響として、高線量であれば、β線熱傷(やけど)や低い確率で皮膚がんになります。低線量ではβ線皮膚炎がおきます。
図2 ベータ線熱傷 |
図2は、敦賀原発元作業員の岩佐嘉寿幸氏の写真です。原子炉格納容器内で作業し被曝しました。高線量によりベータ線熱傷になってしまいました。詳細は後日ブログで紹介できたらと思います。
http://spysee.jp/%E5%B2%A9%E4%BD%90%E5%98%89%E5%AF%BF%E5%B9%B8/1024104/
※α線の影響
アルファ線の飛距離は45mmです。皮膚の表面に近い場所に放射性物質があれば、当然外部被曝となります。鼻血がいい例としてあげられます。
癌はたった1個の正常細胞が癌化することから始まります。その1個の癌細胞が分裂を繰り返し、増殖していきます。その癌化する細胞を少しでも減らすために、ボク達はきちんと勉強して低減化をしていきたいです。
また、アーニーガンダーセン著「福島第一原発 -真相と展望」の中で、ヨウ素は呼吸による吸入や食事による摂取だけでなく、肌からも侵入してくるとの記述がありました。ですので、肌をできるだけ露出しない服装をおすすめします。
内部被曝を知る礎
この内部被曝の礎という連続記事は、管理人の内部被曝を知るためのパワーポイント資料を元に少し手を加えて作成しています。
1.放射性物質、放射線、放射能の違い
2.放射性物質から放射線が出る映像
3.放射性物質は集団を形成し、埃にのって飛ぶ!
4.被曝の危険
5.被曝の初期症状
6.被曝による免疫力低下の恐ろしさ
7.外部被曝はガンマ線だけでなくベータ線も影響があります
8.内部被曝とは
9.内部被曝のイメージ
10.放射線によるDNAの切断と異常再結合
11.内部被曝により異常再結合が起きた染色体の画像
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